「日本人は礼儀正しい」この4ヶ月のAlexaの進化の軌跡
この4ヶ月の招待制での販売を通じて、Alexaは様々な進化を遂げてきた。ここで一般販売に際して発表された、アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長の言葉をご紹介する。
この言葉の冒頭にあるように、4ヶ月間招待制で販売をしてきた中で、日本人の特性を把握し、自然な会話にも対応できるよう進化をしてきたのだ。Amazon Alexa担当シニア・マネージャーのカレン・ルービン氏は、その中で日本人ならではの礼儀正しい「音楽の止め方」について触れた。
カレン・ルービン氏
初めの頃、Alexaの音楽やスキルの止め方は、「アレクサ、ストップ」や「アレクサ、止めて」にしか対応していませんでした。しかし今では「アレクサ、もういいよ」と言っても停止できるようになりました。日本人の自然な言い方に対応できるようになったのです。
そして、「アレクサ、ごめん止めて」と気を遣って話しかけるお客様も多くいらっしゃることがわかりました。礼儀正しい日本人ならではの特徴と言えます。
このように自然な会話や、日本人ならではの「礼儀正しい止め方」にも対応するなど地道な機能改善に加えて、新しい機能を追加することでユーザビリティを高めてきた。
新機能について、順番に紹介していく。
Kindle本の読み上げに対応
Alexaは、読み上げ機能(Text to Speech機能:TTS)に対応した電子書籍のKindle本を読み上げることができるようになった。Kindleストアで本を購入したお客や、「Kindle Unlimited」や「Prime Reading」の読み放題サービスの利用者は、文芸書やビジネス書などの文字主体の書籍で読み上げ機能に対応しているタイトルでこの機能を楽しむことができる。 Alexaに「アレクサ、本を読んで」「アレクサ、『銀河鉄道の夜』」を読んで」等と呼びかけるだけで本の読み上げを楽しめる。英語の本にも対応しているため、英語の学習にも使えるかもしれない。
「おはよう」で天気やニュースを読み上げて、お湯を沸かす
おはようと言えば、朝の必要な情報を教えてくれて、電気をつけて、お湯を沸かしてくれる。そんな一連の動作を「定型アクション機能」を使って作ることができるようになった。
これは、事前登録した一連の日課を一つの音声コマンドで自動的に行えるようにできるというもの。定型アクションの内容は独自に設定でき、指定時間、あるいは音声コマンドで実行することができる。
特定のスキルでの通知機能
特定のスキルで最新情報やメッセージなどの通知をオプトインすることで自動的に受け取ることができるようになった。通知機能は現在、「Yahoo!天気・災害」「JR東日本 列車運行情報案内」「全国タクシー」のスキルで利用可能。Echoデバイスに新着情報が届くと、Echoのライトリングが黄色で点滅、あるいは通知音が鳴り、「アレクサ、保存されている通知はない?」「アレクサ、通知は何?」との発声で届いた通知を聞くことができる。例えば、全国タクシーを使ってタクシーを呼び出す際、到着時刻などが決まったら通知が来るというものだ。
マルチルームミュージック機能
自宅にある複数のEchoデバイスをグループ化し、各部屋の音楽ストリーミングを同期化させることできる「マルチミュージック機能」が追加された。Alexaアプリを用いて2つ、もしくはそれ以上のEchoを「全部の部屋」等の名称でグループ化した後、「アレクサ、『全部の部屋』で80年代のJポップをかけて」等の呼びかけで、マルチルームミュージックを楽しむことができる。「Amazon Music」で購入した楽曲や「Amazon Music Unlimited」や「Prime Music」の聴き放題サービス、あるいは「dヒッツ® powered by レコチョク」、「うたパス」など、さまざまな音楽ストリーミングサービスで利用できる。
一般販売時には、このマルチミュージック機能を楽しんでもらう目的で、「Echo Dot」を2つ購入すると3000円引きになるキャンペーンも準備されている。
Amazon Echoついに一般販売
本日よりついに一般販売を開始した「Amazon Echo」。3種のEchoは、それぞれ以下のページより購入することができる。
手にとって直接見てみたいという人は、本日より二子玉川の蔦屋家電にて、Echoシリーズを体験できる「タッチ&トライ・コーナー」が期間限定でオープンする。お近くの方は出向いてみてはいかがだろうか。
また、全国でも店頭販売が間近となっているため、あと数日もすればお近くのエディオン・ケーズデンキ・ジョーシンなどの家電量販店の店頭で体験することもできるようになる。
日本人の良さを吸収し、特有の進化を続ける「Alexa」を一度体験してみてはいかがだろうか。