「超人スポーツ(Superhuman Sports)」とは? やる気(と技術)があればなんでもできる。


現実世界の未来のスポーツ

「超人スポーツ(Superhuman Sports)」というものをご存知でしょうか? これは怪力や空中飛行,瞬間移動,超動体視力といった超能力を使った新しいスポーツのことです。しかもマンガでもなく、ゲームでもなく、賢い大人たちが本気で現実に作ろうとしている模様。

これを作ろうとしているのは、「超人スポーツ(Superhuman Sports)委員会」という組織。
ロボットや脳科学の研究者、義足エンジニア、ゲームデザイナーなど40人程の優秀な人たちによって組織されています。メンバーを見てみると大学の教授が圧倒的に多いですが、そんな中で陸上男子400mハードルの日本記録保持者で世界陸上で2度の銅メダルに輝いたあの為末大さんも参加しています。

でも、とてもワクワクしますが、、、空中飛行や瞬間移動を使ったスポーツなんて一体どうやって実現していくのでしょうか?
公式HPにはこんなことが書かれています。

Superhuman Sportsは,いつでも,どこでも,誰もが楽しむことができる新たなスポーツを創造するためのチャレンジです.人間の能力を補綴・補強・拡張可能なAugmented Human技術に基づき,皆が個々人の身体的な能力の差など目立たなくなるくらい超人的な力を身につけることで,同じ超人 (Superhuman) 同士として一緒のフィールドで競い合う,人間と機械が融合した「人機一体」の新たなスポーツを創造します.怪力や空中飛行,瞬間移動,超動体視力といった超能力を,パワーアシストや小型ヘリ,テレイグジスタンスや特殊ゴーグルなどの最先端の技術により,本人自身の能力のように扱えるようにすることで,これまでとは違った切り口からスポーツを楽しむことが出来るようになるでしょう.(Superhuman Sports委員会HP「設立趣意」より引用)



今巷で騒がれている技術の一つにAugmented Reality(拡張現実)というものがありますが、超人スポーツで使うのはAugmented Human(人間拡張)技術というもののようです。

なるほど、パワーアシスト技術やテレイグジスタンスを用いるんですね。こんなスポーツができたらすごすぎる!

怪力を身につけたり空中飛行ができるようになるってことは、あの「キャプテン翼」の立花兄弟の必殺技「スカイラブハリケーン」もできそうです。

キャプテン翼©高橋陽一/集英社

「キャプテン翼」©高橋陽一/集英社




どんな超人スポーツが生まれるか

今のところ、「ロールプレイングの要素を用いて相手を次々に倒して行くドッジボール」や、「誰でもスーパーパスを出せるサッカー」などが考案されているようです。

委員会は今後、公募で新競技やルールのアイデアを募り、2020年の東京オリンピックまでにいくつかの新競技を完成させる計画。

ロボットオリンピックだったり、超人スポーツだったり、東京オリンピックが技術の祭典になりそうな気配ですね!


▽超人スポーツ(Superhuman Sports)委員会
http://superhuman-olympic.org/index.html

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望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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