Pepperがテレビで色々紹介されていたので、チェックしてみた
2015/6/18に開催された「Pepperの一般発売に関する記者発表会」。弊社では社員総出で見に行きまして、ソフトバンクのPepper事業に対する力の入れ具合を、肌で感じてきました。
「感情認識パーソナルロボット『Pepper』の一般発売に関する記者発表会」参加レポート
http://robotstart.co.jp/news/news126.html
早速、その日のテレビ番組でPepperのことが色々と紹介されていたので、キー局全てチェックしてみました。
まず、日本テレビで夕方に放映されている news every.。今月20日から本体価格19万8000円(税抜き)で販売開始、本体価格+基本プラン+保険パックトータルだと、3年間で108万3600円(税抜き)となります。
家庭用Pepperでは「感情認識エンジン」が搭載され、人間の声のトーンなどから相手の感情を読み取ります。さらに、やさしく触られるとPepperはうれしいと感じます。
次に、感情を理解するアプリの開発現場に潜入。
よしもとロボット研究所の高橋さんが機能を解説。
よしもとロボット研究所
http://www.yoshimoto.co.jp/yrl/
Pepperの前に知らない人が来た時、ちょっと頭を撫でてあげると喜んだり好きと行った感情が出てきます。音声による言葉の意味やニュアンス、声のトーンを理解してpepperが感情表現できるように開発を進めていくそうです。
次に、時計のアラームアプリの開発現場にも潜入。
Pepperが落ち込んでいる時は、テンションの低いアラーム声。気分がノってる時はテンション高めのアラーム声と、機嫌で内容が変化していきます。
家庭用Pepperには「絵日記アプリ」も搭載されます。
開発者のワン・ツゥー・テン・デザインの長井さんから曰く「1日、何がしら大きなテーマを見つけてそれに基づいて日記を書く」というアプリだそうです。
ワン・トゥー・テン – クリエイティブエージェンシー
http://www.1-10.com/
アルデバラン秋葉原でほぼ開催されているpepper講習会も紹介。ソフトバンクロボティクス、プロダクト本部の林さんからもコメントが。
日本政府のロボット新戦略では、ロボットによる産業革命を目指し、2020年までにはロボットを市場は2兆4000万規模になるそうです。
TBSで夕方に放映されている「Nスタ」では、「ペッパー家庭へ…可能性は」という内容。
こちらでも感情を持つようになったpepperを紹介しています。事業者向けPepperは今年2月に先行発売されてました。
現在Pepperが導入されているネスレカフェを紹介。
「広がるカギはアプリ」ということで、子供向けの学習アプリを開発されているトライオンの一色取締役へインタビュー。「目的に応じてロボットを買うのではなくて、Pepperがいれば色々な用途で使う可能性が探せる」と一色取締役。
トライオン株式会社
http://www.tryon.co.jp/
Pepperはパソコンやスマートフォンのようにアプリを追加することで、機能が拡大していきます。
一色取締役は「DVDなどの教材だと、触れ合いながら学べない。関わったり(映像を)見せたり教えたりしながら、子どもたちが学ぶ機会になれば」とPepperへの可能性を語ります。
品川女子学院では、Pepper向けアプリ開発の課外授業があるそうです。
同校の酒井主任曰く「子どもたちが大きくなって、10年後15年後出て行く社会に、ロボットはいて当然の社会になる可能性がある」と語ります。
テレビ朝日で夕方に放映されている「スーパーJチャンネル」では、「介護現場が熱視線、人型ロボ量産へ」という内容。
日本アメニティライフ協会の江頭さんは「目を見て顔を見て、その反応によって回答したりできるので、そういった意味では今までにない介護ロボットだと考えています」と語ります。
実際に、Pepperが介護施設でレクリエーションに活用する実証実験が行われており、介護の人材不足問題の解消の一助になるのではないかと期待されています。
人型ロボットを使うことにより「人間じゃなくても大丈夫なものについては、介護ロボットに置き換わっていくことが重要」と江頭さん。高齢者がpepperと体操中に、職員は別の仕事ができるという活用方法が検討されています。
将来的には、個別に会話や薬の服用歴などを記録することが期待されます。
ソフトバンクの孫社長曰く「5年くらいは全体の1%に満たない事業だが、30年たてば中核事業の1つになると思う」と語っています。
現在すでに一部で活用されているpepperを一気にチェックすることができました。6月20日10時からの一般発売が楽しみ。インターネットで先着順販売だそうですよ。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。