ロボットの演出をサポートする「ロボドルプロジェクト」が発足!
アスラテック株式会社、株式会社ココロ、佐川電子株式会社、株式会社博報堂の4社は共同で、ロボットアイドルの普及を目的とした「ロボドルプロジェクト」を発足したことを発表しました。発表された情報には、「本プロジェクトは、イベントやテレビ番組、映像作品などでのロボットの活用促進および市場開拓を目的としたプロジェクトです」と記載されています。
一体どのようなプロジェクトなのか、詳しく見ていきたいと思います。
エンターテインメント分野での活用を想定
現在、介護福祉向けのロボットや家庭用のコミュニケーションロボットなど、様々な目的をもったロボットが業界各社から発表されています。その中で、本プロジェクトがロボットを活用の場として想定しているのはエンターテインメント分野です。
同プロジェクトでは、ロボットを演出に使ったコンテンツなどが増えていくのではないかと予想しています。しかし、ロボットを演出に使いたいと考えていても、ロボットに意図した動きをさせることは専門的な知識がない限り難しく、またロボット用の衣装やメイクなども場合によっては必要になってくるかもしれません。
そこで本プロジェクトは、このようなエンターテインメントコンテンツを作成するときに、ロボットの適切なキャスティングから動作管理などの必要なサポートを提供する目的で発足されました。
現在、本プロジェクトには、ドールの形状をした人型ロボット「SE-01」、人間そっくりの等身大ロボット「アクトロイド」シリーズ、4本の腕を備えた二足歩行ロボット「ASRA C1」、市販されているホビーロボット「GR-001」などのロボットが所属しており、これらのロボットにはすべて、アスラテック株式会社のロボット制御システム「V-Sido OS」が搭載されています。
「V-sido OS」が搭載されていると、ロボットをリアルタイムで操作ができる他、ロボットが転倒しないようにリアルタイムに自動調整するため、手動でモーションを微調整する手間が不要となります。
乃木坂46のPVにも出演
人気アイドルグループ “乃木坂46” の12枚目のシングル「太陽ノック」のカップリングに収録されている「魚たちのLOVE SONG」のミュージックビデオには、ロボドルプロジェクトの所属ロボットである「GR-001」と「SE-01」が出演しています。
ロボットが日本中、世界中へと活躍の場を広げていく中で、このようなキャスティングチームはたしかに必要になってきそうですよね。今後、様々なイベントや映像で見かけるロボットコンテンツの裏には、ロボドルプロジェクトの活動があるかもしれません。より詳細は情報は「ロボドルプロジェクト」の公式WEBサイトよりご確認ください。
▽ ロボドルプロジェクト公式HP
http://robodoll.jp/
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望月 亮輔1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。