ガイアの夜明け「新”ロボット革命”始まる」を見ました。(1/3)

2015年8月4日にテレビ東京「ガイアの夜明け」で、ロボットを特集した「新”ロボット革命”始まる」が放送されました。番組を見ての感想です。

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なお、テレビ東京ビジネスオンデマンドに加入すると、放送後の番組もノーカットで見ることができます。今回のブログに書ききれなかった内容も見られますので、気になる方は以下からどうぞ。

▽テレビ東京オンデマンド(有料)
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/txbiz.html


最初の紹介は、長崎県佐世保にあるハウステンボス。全国的に有名なこちらには、お客様を呼ぶための独自の戦略があるそうで、それは世の中をアッと言わせる世界初を仕掛け続けていることだそうです。

1月27日の記者発表で、社長の澤田さんは前代未聞のホテルをつくると発表しました。その名も「変なホテル」。

ロボットによる自動化で、世界一生産性の高いホテルをつくることを目指す、澤田さんは言いました。

変なホテルプロジェクトの責任者となったのは岩爪さん。「ロボットを生かして、限りなく無人に近づけるよう頑張っていきたい。」と決意を語る岩爪さんに、「新しいチャレンジなので、5年後10年後を見据えた改革と勉強を是非してほしい」とはっぱをかけます。


岩爪さんは東京都羽村市にあるココロという会社を訪れました。

中に入ると巨大なティラノザウルス。この会社は見た目だけではなく、動きもリアルなロボットをつくるそうで、その完成度で海外からも評価が高いそうです。

動きも人間そっくりな女性のロボットも。まるで生きているようにリアルに動く秘密は、「エアシリンダー」。圧縮空気を送り込んで動かしており、空気の量をコンピューター制御することで、リアルな動きを実現しています。


6月18日、変なホテルにロボットが到着しました。人型ロボットと小型の恐竜型ロボットです。ロボットは変なホテルのスタッフとして、フロントの受付業務を行うそうです。

すでにプログラミングされていた動きを実地テストしてみたところ、ロボットの案内がわかりづらく、スムーズに受付が行えないことが発覚。緊急会議が行われます。

ホテルや旅館の受付というのは、様々なやり取りから面接行為を行い、確認業務も兼ねているそうで、その勘所をロボットにプログラムするため、通常フロントがやりとりするセリフを書き出していきます。

すると、どんどんセリフが増えていき、ロボットを担当しているココロのスタッフの表情が曇っていきます。

セリフは全て変更され、文字量も2倍となりましたので、一からプログラムすることとなりました。

ロボットへのプログラミングは、最初にセリフを入力。そしてセリフ一言ごとに振り付けをつけていくそうです。全て変更となったので、気の遠くなるような作業に。


7月17日オープン当日。

ホテルの様子を見ると、産業用のアームロボットを改造したクロークロボットがお客様の荷物を預かります。さすが変なホテルです。

おばあちゃんはNAOに近づいていきます。これは案内を担当するコンシェルジュロボット。館内の案内やチェックイン・チェックアウトについて会話のやり取りで説明してくれました。

部屋の中にもロボットがいて、温度・天気・時間などを教えてくれます。荷物を運ぶポーターロボットは部屋の番号を入力すると自動で運搬してくれます。

変なホテルの部屋数は72室。通常25名必要なスタッフを10名で運営しています。ロボット導入の効果が数字にも表れてますね。結果、宿泊費を安くすることができるそうですよ。

澤田さんは今後、ロボットホテルを進化させて世界展開したいと語ります。

「世界一生産性を高めるためには、90%ひいては99%、ロボットが全部できるようにするのが我々の理想。10年後にはホテル業界の歴史を変える可能性はある」とも語ります。

▽変なホテル
http://www.h-n-h.jp/


なお、テレビ東京ビジネスオンデマンドに加入すると、放送後の番組もノーカットで見ることができます。今回のブログに書ききれなかった内容も見られますので、気になる方は以下からどうぞ。

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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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