「ロボットライブラリ」活用でロボットアプリ開発をもっとオープンに
以前にロボットドットインフォでもご紹介した、ロボットスタート株式会社とOYOYO-PROJECTが共同開発したWEBサービス「ロボットライブラリ」がサービスの開始を発表しました。
「ロボットライブラリ」は、家庭用・店舗用・オフィス用ロボット向けのアプリケーションおよびそのライブラリ・ボックスなどのパーツを公開・共有・販売することができるプラットフォームです。ロボットアプリ開発者は、アプリケーション単位またはライブラリ・ボックス単位で「ロボットライブラリ」にアップロードし、共有することが可能です。閲覧者はアップロードされたものを無償ダウンロード、ロボット開発者が設定した金額での有償でのダウンロード、または開発者に問い合わせを行うことができるようになります。
注目のロボットアプリデベロッパーも登録中
ロボットライブラリには本日までに、50名以上のロボットアプリケーション開発者等が登録しており、ソフトバンクが開催したPepperのアプリ開発コンテスト「Pepper App Challenge 2015」のファイナリストであるとのさまラボや、同じく同コンテストファイナリストでロボットライブラリ開発者のOYOYO-PROJECTなど、注目のロボットアプリデベロッパーが登録をしている。
共同開発元のロボットスタート株式会社 代表の中橋氏は今後の展望について「ソーシャル機能や通知機能、課金機能などを9月までに実装する方向で進めており、将来的にはロボットアプリとして、各種ロボットから直接アプリをインストールが可能になる予定です。」と語るなど、今後も様々な機能が追加されていくことを明かした。
また、ロボットを販売中の各社から今後リリースされる可能性が高い “ロボットアプリストア” との違いについては、「アプリストアはロボット各々のアプリに特化したストアになることが予想されますが、ロボットライブラリは、開発環境がオープンであるロボットすべてに対応予定であり、これが一番の特徴です。また、アプリ単体だけでなく、アプリのパーツ(ライブラリ・ボックス・モーション・映像・画像・音・チュートリアルなど)単位でのやりとりが可能であることも特徴として挙げられます。Git対応からの操作もできるため、デベロッパーに使いやすいアップロードシステムとなっていることや掲載時の事前審査がない点、掲載費用がかからない点なども特徴と言えるでしょう。完成していないアプリの販売も可能であるため、コンサルやカスタマイズを含めた形でライブラリが流通するプラットフォームを目指しています。」と語り、全ロボットに共通したプラットフォームであることを強調した。
ロボットアプリのダウンロードにはサイトへの無料登録が必要。中橋氏は最後に「すべてのロボットアプリデベロッパーが使ってくれるようなサービスにしていきたい」と、サービスにかける思いを語った。
▽ ロボットライブラリ
https://robo-lib.com/
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望月 亮輔1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。