アスラテックがPepper遠隔操作システム「VRcon for Pepper」を開発
ソフトバンクグループのアスラテック株式会社は、Pepper向けの遠隔操作システム「VRcon for Pepper」(ブイアールコン・フォー・ペッパー)を開発しました。
インターネットに接続されたPepperを、スマートフォンやタブレット、パソコンなどから遠隔操作できるようになるというもの。
具体的には、スマートフォンなどの音声をPepperで再生させたり、Pepperからの音声や映像をスマートフォンなどで再生・表示させることができます。
また、スマートフォンで入力した音声をテキスト化し、Pepperの声で発話させることも可能です。
Pepperとの接続技術にはリアルタイムな双方向通信を実現するWebRTC技術が使われており、大きな遅延のないスムーズな遠隔操作が可能です。
Pepperの自然な動きの生成にはアスラテックのロボット制御技術「V-Sido」(ブシドー)のノウハウが生かされています。
このVRcon for Pepperを利用したアプリケーションとして「テレプレゼンス for Pepper」も開発。これは、PepperとAndroid搭載スマートフォン、Google Cardboard対応ビューアによるテレプレゼンスを実現するソフトウェアです。
このソフトウェアを利用することにより、離れた場所にいてもPepperを介しその場にいるような感じを得ることができます。
同社では、今後ロボットアプリ開発会社やシステムインテグレーターと連携し、本システムによるアプリケーション開発を進めていく予定です。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。