産業革新機構、スパークス・グループ、三菱UFJキャピタルが「3Dロボットビジョンシステム」を開発販売する三次元メディアへの出資を決定

2016年5月26日、株式会社産業革新機構スパークス・グループ、及び三菱UFJキャピタル株式会社は、世界初の3Dロボットビジョンシステムを開発・販売する、株式会社三次元メディアへの出資を行うことを決定しました。出資金額は、産業革新機構が8億円、スパークスが2.5億円、三菱UFJキャピタル5000万円をそれぞれ上限とします。

三次元メディアが開発する3Dロボットビジョンシステムは産業用ロボットに取り付けて利用します。事前に設定された動作しかできなかったロボットが、「目」と「脳」の機能を持つことで、自動的に加工対象物の位置や姿勢を認識できるようになり、世界初の「ばら積みピッキング」の自動化を実現。その後、NEDOの支援を受け、独自アルゴリズムとハードウェアの組み合わせにより、従来のセンサーでは認識が困難であった黒色、半透明、光沢部品などに対する高精度かつ高速度な加増認識が可能としています。

2014年に開発・販売した「TVS3.0シリーズ」では、輪郭計測と点群計測を併用することで安定した画像認識を実現しています。

2016年3月現在、自動車業界や電機業界など販売台数は累計で130台超、生産ラインで実稼働している台数も30台を超え、急速に増加しています。

今回の出資を活用して量産化に向けた更なる技術開発および販売体制の強化を目指します。具体的には、2016年夏までに東京に研究開発拠点を開設し、2017年には知能ロボット研究所を開設する予定です。

同時に海外販売サービス体制を構築し、これらの事業を推進する人材採用にも注力します。将来的には、国内外のロボットメーカーと連携した新製品の開発、システムの小型軽量化、積極的な海外への展開なども見据えています。

▽株式会社三次元メディア
http://www.3dmedia.co.jp/

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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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