BOCCOやiDoll開発のユカイ工学がATRファンドから1億円の資金調達を発表! ATRの音環境知能技術のBOCCO対応へ向けて

ユカイ工学株式会社(本社:東京都新宿区、代表:青木俊介、以下「ユカイ工学」)と株式会社国際電気通信基礎技術研究所(本社:京都府相楽郡、代表取締役社長:平田康夫、以下「ATR」)は、本日、ATRの音環境知能技術のコミュニケーションロボット分野への応用・事業化を目的として「自然な会話を実現する家庭内ロボット」を共同開発することに合意したことを発表した。尚、ユカイ工学はこの事業を推進していくために「けいはんな学研都市 ATR ベンチャーNVCC 投資事業有限責任組合」より1億円の出資を受けたことを併せて発表している。

ユカイ工学は、「2025年ロボットがすべての家庭に1台ずつある世界」をビジョンに掲げ、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO(ぼっこ)」や「iDoll(アイドール)」をはじめ人の生活に寄り添うユニークな製品を開発し続けているベンチャー企業。一方、ATR は、長年、ライフ・サポートロボットなどの情報通信関連分野や医療・ヘルスケア分野で先駆的・独創的研究開発を推進する研究機関で、世界最先端の研究成果を多数創出している。

今回の共同開発で、ATR が有するパラ言語(言葉には現れないが発話に伴って伝わる情報)の処理をはじめとする音環境知能技術をコミュニケーションロボット BOCCO に応用することで、家族間のコミュニケーションをより充実させると共に、コミュニケーションロボット向けの基盤技術をモジュール製品として世の中に広く提供していく。

両社は、両社の持つ技術により、「人の状況や気持ちを理解して対話できるコミュニケーションロボットが家庭に普及していくことで、家族間のコミュニケーションを深めていきたい。また、ロボットとのより自然な会話によるヒューマンインタフェースを可能とし、さまざまなサービスを提供していきたい」と語っている。

音環境知能技術 – マイクロフォンアレイを用いた 3 次元空間での音源推定技術や、音声信号からパラ言語情報を理解する技術の総称。

パラ言語( paralanguage) – 会話の中でニュアンスや感情を伝えるために使われる、「え」、「うん」といった感動詞や話すときのリズム、ピッチ、声量、イントネーションのような言語そのもの以外の要素のこと。

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望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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