オーストラリアの世界初の牧畜ロボット「SwagBot」は、川を越えて牛を追いかける
2016年7月14日
By 望月 亮輔
The University of SydneyAustralian Centre for Field Roboticsは、世界初となる牧畜ロボットを開発、動画を公開しました。
牧畜では、放牧している牛や羊を餌場まで誘導することが大切です。一定の場所に留まれば、草は食べ尽くされ餌がなくなり、牛や羊の成長を妨げる要因になってしまいます。そこで、牧畜では古くから、牧畜犬が用いられてきました。賢い犬は、牛や羊を追いかけまわし、きちんと餌場まで誘導するだけでなく、古くは外敵から彼らを守る存在として活用されていました。
今回公開された牧畜ロボット「SwagBot」は、自律的に動き、牛を見つけ、誘導します。放牧地の険しい地形の中でも、牛をまとめて誘導することに優れたロボットです。
牛を見つけ、追いかけます。
そして途中に小川があれば、その中も走行していきます。
今後、同チームはきっと、「SwagBot」の”目”を進化させて、牛の健康状態の把握などもできるようにしていくことでしょう。気になるのは牛側のストレスですが…。ロボットに追いかけ回されたら怖いですよね。
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望月 亮輔1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。