ロボットが被災地支援 アザラシ型ロボット「パロ」を熊本地震の被災地に寄贈

熊本地震の被災地にパロを寄贈

大和ハウス工業と大和リースは、平成28年熊本地震で被災したエリアで生活している高齢者や子どもの“心のケア”を支援する活動として、 熊本県内の施設にセラピー用アザラシ型ロボット「パロ」を寄贈することを発表した。 寄贈は7月19日より順次開始し、18施設の特別養護老人ホームに計26台、 益城町に5台の予定。


アザラシ型ロボット「パロ」


「パロ」は タテゴトアザラシの赤ちゃんをモデルにしたロボットで産業技術総合研究所が開発、 人と動物との触れ合いにより効果が期待できるアニマルセラピー効果(心理的効果:元気付け・ストレスの軽減、 社会的効果:コミュニケーションの活性化等)が期待できるロボット。 FDA(アメリカ食品医療薬品局)により、 医療機器として承認も得ていて、 2002年には「Most Therapeutic Robot(世界一、 セラピー効果があるロボット)」としてギネスブックに認定された。現在では、 世界30ヵ国以上の高齢者施設や病院などで導入されている。
アザラシがモデルの理由は、犬や猫だと馴染みがあるためロボットのぎこちない動作が目立ってしまうが、馴染みのないアザラシだとそれが緩和されるという。


熊本地震の被災地へは、ソフトバンクの「Pepper」も小学校などを訪問し、会話やゲームなどのロボアプリを活用して、長期化する避難所生活のストレス軽減に取り組んだ。


また、「ロボットで何かできることはないか」と発起した有志でグループを作り、PepperやNao、ロボホン等と友に現地入りし、高齢者施設への慰問等を行っている。

■関連リンク
【震災支援活動報告】熊本でコミュニケーションロボットは何ができたか?
https://staging.robotstart.info/2016/06/27/report-kumamoto_robot.html



ロボットの活用が一般社会に浸透する中、コミュニケーションロボットが被災地で高齢者や子供達を和ませてくれる存在になり、今後も被災地支援に活用が拡がっていくことが期待される。

※アニマルセラピー効果 ペットとのふれあいにより、 人の心の病を治療・予防し、 体のリハビリテーションに役立てる方法。

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ロボスタ編集部

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