【速報】ソフトバンクが新サービス「Pepper for Biz 2.0」を発表
ソフトバンクロボティクス株式会社は、「Pepper」の法人モデルPepper for Biz向けに新サービスを「Pepper for Biz 2.0」と銘打って、2016年8月より順次提供することを発表した。
Pepper用のロボアプリを拡充するとともに、開発のための顔認識SDKや、安価に制作するクラウドソーシングサービスの提供、Pepper専用ユニフォームやステッカー(カッティングシート・デザイン)の販売などが含められ、Pepperの法人利用を大幅に強化する狙いがある。
報道関係者向けの発表は、明日から開催される「ソフトバンクワールド2016」と「Pepperワールド2016」が開催されるザ・プリンスパークタワー東京で行われ、同時にPepperワールド2016 展示ブースの報道関係者向け内覧も行われた。
「Pepper for Biz 2.0」は新サービスというよりはキャッチコピーとして用意された言葉。従来のPepper for Biz に対して、28種類のロボアプリ、顔認証システムなどのSDK、ユニフォームなどが追加でラインナップされ、開発企業を紹介するしくみなど、企業に対してPepper導入の後押しをより強化するといった体制を含めたもの。
業務用ロボアプリのラインアップを拡充するにあたり、企業からニーズの高い「インバウンド」「接客」「ヘルスケア」「受付」のカテゴリー分類を行った。それらは今回のPepperワールド2016の展示ブースでも同様、それぞれのカテゴリーごとにロボアプリ等の展示が行われている。
従来からの具体的な変更点としては、まずPepper for Biz向けクラウドサービス「ロボアプリ&クラウドサービス」を「Biz Pack(ビズパック)」に名称変更し、新たに28種類のロボアプリを8月以降に順次提供していく。ハードウェアの変更に伴う名称変更ではないので、従来のPepper for Bizでもビズパックはすべて利用できる。
ユニフォームやカッティングシートでPepperを装飾することを同社では「ロボデコ」と呼ぶ。今回発表のあった企業が公式認定され、今後はその企業が制作した公式ユニフォームやステッカー&シートをまとったPepperがビジネスシーンで活用できるようになる。万が一、故障や機械トラブルが発生した場合も公式ユニフォーム着用は保険パックの対象内として扱われ、修理や交換が適用される。言い換えると、今後は企業のイメージユニフォームを着たPepperを公式に制作依頼することができ、それは保険パックの適用範囲内になる。
「Pepperのお客様対応力向上コンテンツ by CrowdWorks」はロボアプリ用コンテンツ制作サービス。Pepperのコンテンツ作成を支援するため、コンテンツ開発企業を紹介するクラウドソーシングの提供をクラウドワークス社と連携して行う。クラウドワークス社のユーザー98万人の仕事実績データに基づき、8月から最適なロボアプリ開発の人材を引き合わせていく。
そのほか、法人向けのサポートサービス「プレミアムサポート&メンテナンス」にPepperの状態を遠隔で把握し、異常があった場合にヘルプデスクからPepper導入企業に復旧の対処方法を通知する機能を8月2日以降、追加する。これに伴い、「プレミアムサポート&メンテナンス」は「スマートロボメンテナンス」に名称変更し、将来的には機械学習エンジンによって故障を事前に予測し、故障する前に手当や交換などのメンテナンスができるようになると想定している。
なお、新サービスの提供に合わせて、「Pepper for Biz 2.0スタートキャンペーン」を実施。Pepper for Bizを新たに申し込み、9月30日までに納品されたユーザは、今後発売予定のAndroid対応版Pepperへの無償アップグレードを受けることができる。また、8月2日から9月30日までに対象アプリを「ロボアプリマーケット」で購入すると、有料のアプリを最大3カ月間無料で利用することができる。
https://staging.robotstart.info/
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。