日本初の「ロボットサービス・ビジネススクール」を年内開設へ
NEDOは、イノベーションによるロボットビジネスの創出を目指す人材育成事業を開始すると発表した。
年内に、サービス分野のロボットビジネスを創出できる人材育成を行う「ロボットサービス・ビジネススクール」を日本で初めて大阪工業大学内に開設する。具体的な内容について大阪工業大学に問い合わせたところ「年内の講義については、まず無料動画のオンライン学習サイト「schoo(スクー)」にて配信をする予定」とのこと。その後は、東京・名古屋・大阪・徳島の4都市で、各地域の特色に沿った内容での講義が行われる。
東京では「サービスロボット」、名古屋では「パーソナル・モビリティ」、大阪では「福祉・医療ロボット」、そして徳島ではイノベーションに対する取り組みを積極的に進める徳島大学と連携し「ロボットによる地域活性化」というテーマでカリキュラムが組まれる。各回については、大阪工業大学の教授陣を中心に、他大学・イノベーション教育学会・民間企業・自治体と連携しながら、テクノロジーやデザインだけでなく「ロボットサービスを活用した”ビジネス”」についての講義が行われていく。
大阪工業大学では、来春開設予定のロボティクス&デザインセンターを本スクールの拠点とし、ロボットでイノベーションを起こすために必要なテクノロジー、デザイン、ビジネス的知見など一体的に教育できる場を形成したい考えだ。
「ロボットサービス・ビジネススクール」開設の背景にあるのは、2020年までにロボット市場をサービス分野で20倍に拡大するという数値目標が示されている中、「イノベーションを創出し、ロボットビジネスを新規に立ち上げることのできる人材やこのような人材を育成する研究開発機関や企業が不足している」とNEDOは説明している。
カリキュラムの詳細等については、大阪工業大学の梅田キャンパス ロボティクス&デザイン工学部HPにて随時発表される予定だ。