祝!ロボホンがGood Design Award「グッドデザイン賞」受賞!

シャープのモバイル型ロボット電話、「ロボホン」が2016年Good Design Award「グッドデザイン賞」を見事受賞しました。


robohon

Photo: RoBoHoN

デザインコンセプトは「愛着を持って長く使える安定感と未来を感じさせる革新性の両立」。公式サイトでは、デザイナーの想いとして以下の文章が紹介されています。

デザイナーの想い

コミュニケーションロボットのデザインは、外観と内部構造のせめぎ合いです。キャラクタ性や美しいデザインを保ちつつ、モータ・バッテリ・電子基板・配線・センサを内蔵し、かつ本製品の肝でもある小型化を実現することは非常に困難な作業でした。更には、商品としての耐久性やユーザビリティ、対話コンテンツ、発話と連動した動作プログラミングなど全てを統合したデザイン作業を経て完成に至りました。

ロボホンのデザインを担当した高橋智隆さんは「機能とデザインのバランス」という言葉をよく使用されますが、今回のロボホンのサイズではそのバランス感があるとかないとか以前の問題で、「よくこのサイズにこんなに機能を詰め込んだな」と感じさせるほど、充実した機能が盛り込まれています。モーションや対話感など、細部までこだわりが感じられますし、グッドデザイン賞の受賞はもはや当たり前だったといっても過言ではないのかもしれません。


受賞理由は以下の通りです。

ロボットをコミュニケーションの仲介とした、野心的な商品。発話に合わせた動作のデザイン、超小型のレーザープロジェクターを頭部に搭載し写真や動画、地図などを自在に拡大投影する機能を持つなど全く新しいデザインコンセプトである。ネットワークとヒトをつなぐ新しい環境になる力を感じる。

最初は「目の付け所がシャープ過ぎる」などと揶揄されていた商品ですが、所有者の評価も高く、今後も驚きを与えてくれることでしょう。



過去の受賞ロボット

過去にもコミュニケーションロボットや、サービスロボットがグッドデザイン賞を受賞したことがありますので、幾つかご紹介していきます。


2015年 – BOCCO

bocco



2015年 – マツコロイド

matsukoroid



2015年 – サイバーダイン HAL

hal


僕はこう思った:
おめでとうございます! 発表された時に、スマホ内蔵なだけでなく、プロジェクター内蔵というのは衝撃的でしたよね。いや、いまだに進化を続けるロボホン、素敵です。受賞も納得のロボットです。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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