移動可能な家庭・オフィス向けロボット「Roboming fellow」、クラウド・ファンディングで資金募集中

また新しいコミュニケーションロボットがIndiegogoに登場した。家やオフィスで役立つという中国製ロボット「Roboming fellow」だ。



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Photo: roboming fellow

ボディ下部に無限軌道装置が取り付けられており、部屋の中を自由に移動できるのが特徴になっている。



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Photo: roboming fellow

移動できるだけでなく、レーダーで部屋の中をスキャンし、マッピングする仕組みを持つ。障害物を避けながら人間についていくこともできるという。

また操作に関しては、音声認識を備えるだけでなく、専用スマホアプリを使って遠隔操作も可能になっている。




何ができる?

オフィシャルサイトで紹介されていたこのロボットの用途は以下の通り。



物を運べる



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Photo: roboming fellow

頭上が平らになっているため、そこに物を置いて移動させることができる。



ルームモニターとして使える



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Photo: roboming fellow

外から家の中の様子を専用スマホアプリで確認できる。移動できる監視カメラの役割を果たせる。



ペットの遊び相手になる



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Photo: roboming fellow

家の監視だけにとどまらず、動かせるということでペットの遊び相手にもなるとのこと。


上記公式動画を見ればイメージが湧くだろう。




メカニズム・仕様は?

サイズは高さ179mm、幅198mm、長さ179mm。重さは3kg。バッテリーは3時間駆動で、自分で充電台に移動する機能を持つ。



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Photo: roboming fellow

モーター、センサー、LED、マイク、カメラ、通信系の装備に過不足はない。


筐体のデザインは人の好みによる話ではあるが、特に中国製を感じさせるものではないと思う。




価格は?

現在インターネットを通じて不特定多数から小口の起業資金を募るクラウドファンディングサイト、Indiegogoで資金募集中となっている。早期購入者(Early Bird)は$299、通常モデル$399、ディベロッパーモデルは$199と中華ロボットらしく非常に低価格な設定となっている。クラウドファンディングの目標額は$50,000で現在36%の達成だ。

なお、このロボットの出荷予定は2017年6月予定となっている。


僕はこう思った:
移動できることを踏まえると、国産なら倍以上の価格設定になっても不思議ではないコンセプトのロボットと思います。中華・低価格ロボット恐るべし・・・。


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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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