新薬研究開発の未来を担う創薬実験ロボット、ラボドロイド「まほろ」 - 産総研とロボティック・バイオロジー・インスティテュート

国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)と、産総研発ベンチャー企業のロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社(RBI)は、研究所で実験を行うヒト型汎用ロボット「まほろ」を開発している。

まほろは「LabDroid」(ラボドロイド)に位置づけられる。ロボットによって実験作業を自動化し、その分の時間を研究者の創造性を発揮する業務に費やすことで、生産性を向上することを狙いとしている。

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創薬業界での活用も重要な市場のひとつだ。
創薬の研究現場で研究者が膨大な時間を費やしている単純な実験作業を代替するため、まほろは双腕形7軸のアームを持つ(両腕で14軸、腰を入れて15軸)。更に、二の腕をひねる関節があって通常の産業用ロボットよりも人間(14自由度)に近い、なめらかな動きを実現している。

また、周囲のものにぶつからずに仕事ができるのも特徴のひとつ。その結果、様々な装置や試験管など、多くのモノが密集している場所であっても、コンパクトなスペースで実験作業を行うことができる。

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まほろは先頃発表された「第7回 ロボット大賞」(2016年)では「優秀賞」に選ばれた。

RBIは「ライフサイエンスを加速する -創薬のコストを1/10に- 」をスローガンに掲げ、実験作業の標準化とロボット化によって、研究現場の研究者は実験に終われる日々から解放され、最大限に創造性を発揮する業務につける、そんな未来をイメージしたCM動画「輝く。未来が始まる。| RBI」を本日公開した。
フルバージョンは7分強のドラマ仕立てになっていて、43秒のショートバージョンもある。(時間と興味に合わせてご覧ください)

■ ショートバージョン(43秒)

■ フルバージョン(7分37秒)

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ロボスタ編集部

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