人工知能を活用したシステム「SENSY」を開発するカラフル・ボードは、IBM Watson日本語版を活用したチャットボット「SENSY bot」のβ版をリリースしたことを発表した。
チャットボットは、LINEやMessengerのようなチャットやリアルタイムSNSで、ユーザーの質問や相談に対してコンピュータが自律的に回答したり会話するシステム。人工知能を付加することで会話の精度が上がったり、ユーザーに対して有益な情報を自動的に提供していくことが期待されている。
リリースした「SENSY bot」のβ版は、IBM Watson日本語版のAPIの一つであるNLC(Natural Language Classifier、 自然言語分類)を利用し、ユーザーの発言や行動から好みを理解していく対話エンジンとして、 ユーザー1人1人の好みに合わせたサービスや商品を紹介することができる。
第一弾としてレストランを案内する「SENSY bot」を公開した。Facebook Messenger上で利用できる「東京のレストラン案内」となる。同社はβ版でサービス改善を進めるとともに、 正式リリースに向けて更なる機能拡張を目指す予定としている。
「SENSY bot」Facebookページで「参加希望」と入力したメッセージを送ることで、チャットボット「東京のレストラン案内」を利用できるようになる。(特設ページ)
カラフル・ボードは、慶應大学発のAIベンチャーとして知られ、ソフトバンクが日本アイ・ビー・エムと共同で構築・提供するIBM Watsonエコシステムプログラムの初期エコシステムパートナーとして契約し、システム開発を行っている。
これまで同社は、ユーザーの「感性」を学習する1人1台の人工知能のプラットフォーム「SENSY」(センシー)を開発、三越伊勢丹や大丸百貨店で「あなたにぴったりなワイン」を提案するイベントで「AIソムリエ」や「AI効き酒師」を展開したり、ぴったりなファッションを提案するパーソナルAIプラットフォーム「SENSY」(AIシステムと同名)アプリを展開している。AIシステムではディープラーニング等による機械学習を使用している。
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