暗算教室「かるトレ」を運営する株式会社Digikaは、2016年12月より、東京大学生産技術研究所の須藤明人研究グループとAIを用いた学習履歴データの解析による「珠算式暗算」学習プログラムの共同研究を開始する。
創造性を有する人工知能の研究を機械学習、認知科学、脳科学、複雑系科学を融合したアプローチで行っている須藤研究グループとの連携により学習効果のさらなる向上と、子供の持つ創造性、可能性を最大限に広げる新たなプログラム開発を進める狙いだ。
「かるトレ」は、そろばんから進化したiPad教材「そろタッチ」(特許取得)で珠算式暗算を学ぶ暗算トレーニング教室。2011年、千代田区に飯田橋校を開校して以来、子供を持つ主婦が中心となり運営されている。自社の特許技術を含む「そろタッチ」で右脳が活発な幼少期(5〜8歳)にイメージトレーニングを毎日正しく進めると、数を画像処理し、一生の財産となる珠算式暗算が短期効率的に習得できるという。
指使いは世界スタンダードの両手式(両手の親指、人差指の4本)。iPad上の珠にタッチして操作することで、片手式に比べて2倍以上の高速化とメモリーの効率化が図れる。
また、生徒からリアルタイムで送られる学習履歴データを定量的に分析し、カリキュラムを継続的に改善していく。
学習データは、子供のやる気を引き出すランキングや、保護者にわかりやすい学習の記録にも活用。コンテンツには楽しみながら学習効果を高めるゲームや歌もある。
「そろタッチ」は2年半の開発期間を経て、2016年10月より一般公開し、ネット生の受付を開始。教室に通わなくても自宅で好きな時間に好きなだけ、自分のペースで珠算式暗算を学習することができる。
2017年1月にはフランチャイズ1号、かるトレ大津校(滋賀県)を開校予定だ。
「そろタッチ」には、そろばん2000年の歴史と、日本の珠算教室が持つ高い珠算技術、そして世界の新しい学習法と最新のテクノロジーを取り入れ、独自の学習プログラムを実装している。
AI時代に生きる子供の世代を支えるSTEM教育の基礎となる算数。その算数で必須となる『計算力』を楽しく効率的に伸ばすことが目標。毎日30分、2年間の学習で、珠算式暗算上級レベルの習得を目指すとのことだ。
株式会社Digika