ASUSのスマートホームロボット「Zenbo」の概要と機能をチェック 元日から台湾で予約開始

ASUSは台湾市場に向けて、スマート・リトル・コンパニオン「Zenbo」(ゼンボー)のマンダリン・エディションを2017年1月1日より受付を開始することを発表した。

ASUS(エイスース)社はノートパソコンやマザーボード、スマートフォンなどの開発・販売で世界的に知られる企業で、「Zenbo」はASUSにとって初めてのロボットとなる。
2016年6月の展示会「COMPUTEX2016」で家庭用自走式ロボットとして発表され、高齢者や子供の見守りサポートをしたり、教育用に活用できることをPRしていたが、12月21日の記者発表会イベントにおいて具体的に発売時期や機能を明示した。

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Zenbo発表会の様子(出展:ASUS Zenbo発表会 動画より)

また、発表会ではクリスマンソングを唱い、複数台で連携するパフォーマンスも披露した。

■Zenbo Holidays Song Performance (ASUS提供) 約2分



同社のJonney Shih会長は「何十年もの間、私達はこのような仲間を持つことを夢見てきました。知的で癒され、いつでも自由に使える仲間です」とコメントし、すべての家庭にロボティック・コンピューティングを可能にしたいというビジョンを語った。

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Zenbo発表会で連携して動作する様子(出展:ASUS Zenbo発表会 動画より)

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気になるZenboの機能だが、下記の内容が発表されている。



高齢者/子供向け向け生活支援機能

家庭の様子をチェックしたり、予め登録された家族に状況をスマートフォンで通知する機能などを持つ。緊急の通知を受け取った家族はZenboを遠隔から制御して家の中を移動し、内蔵のカメラで高齢者や子供を探したり、状況を確認することができる。
また、Zenboを使って、ビデオ通話やソーシャルメディアの使用、ショッピング、ストリーミング映画やテレビ番組など、さまざまなオンライン機能を簡単に実行できるようになる。今までスマートフォンやタブレットの操作が難しいと感じていた高齢者にも、ロボティック・コンピューティングによって、デジタル・デバイド(障壁)を超えることを支援する。

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スマートフォンでZenboを遠隔操作し、転倒した高齢者を探している様子



教育支援&エンターテインメント

Zenboはインタラクティブなストーリーを楽しんだり、創造性と論理的思考能力を養ったり、百科事典の情報と連動した教育用ロボアプリなどが利用できる。ステレオサウンドシステムを内蔵しているので、アプリを使って子供たちが好きな曲を演奏したり、音楽に合わせて踊ったりすることができる。また、寝るときにはルームライトを制御したり、お話しを読みきかせるモードも装備する。

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スマートホーム対応

スマートホーム機器との連動により、家庭の生活をより楽しくする機能を備えている。ルームライト、テレビ、エアコンなど、各種スマートホームやデジタル・デバイスに接続したり、連携して制御することができる。
例えば、玄関のドアホンのカメラと連動して玄関にきた訪問者をZenboの顔の液晶画面で確認したり、音声で開錠することなどが可能。また、料理のレシピを読み上げたり、タイマー機能を音声で指示したり、キッチンでも活躍することが想定されている。
内蔵カメラでは家族の思い出の写真を撮影するだけでなく、外部からスマートフォンのアプリで操作可能なセキュリティ・カメラとして家族の留守中にも活躍することが期待されている。

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また、今回のモデルにはIntel社のプロセッサとインテルRealSenseテクノロジーが使われていて、製品の発表の際にはインテル社からの共同声明もコメントとして寄せられた。価格は日本円で約73,000円〜91,000円。

ロボスタでは日本語化や日本での発売の情報などの有無の確認等、引き続き注視していく予定。



発表会の様子はASUSがYouTUBEに動画を公開している。



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ロボスタ編集部

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