3,400万ドル調達の操作不要の防水セルフィードローン「Lily」が資金難で製品化断念
米国Lily Roboticsが製品化を進めていたセルフィードローン「Lily」。今回、同社は資金難で製品化を断念したことを明らかにした。
Lilyは、操縦のためのコントローラーを必要としないクアッドドローン。付属の小型のコントローラーはユーザーの位置を把握するためのもので、操作はドローン本体を空中に投げるだけ。自動的にホバリングを開始し、ユーザーの動きを把握して追尾して撮影できるというものだった。
さらに本体は防水で水中に落ちてもそこから離陸もできるという画期的なもの。
トラッキングのためのコントローラーも防水ケースに入れればどこでも使える。
まさにカメラの進化、再発明というスタンスのプロダクトだっただけに今回のプロジェクト断念のニュースは残念だ。
動画を見ていると製品化されていれば魅力的なドローンのひとつであっただろう。
なお、今回クラウドファンディングで集めたお金は今後60日間で返金すると発表されている。
3,400万ドル集めて製品化できなかったというのもなかなか不思議な気がします。新たな資金調達ができなかったため会社をたたむということですが、あといくら必要だったのでしょうか・・・。
ABOUT THE AUTHOR /
中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。