SoundHound社、約85億円の資金調達を発表! AI音声技術プラットフォームの他言語対応を推進

音楽検索のためのモバイルアプリ「SoundHound」の提供を行う米・SoundHound Inc.は、Dラウンドとして7,500万ドル(2月1日時点の為替レートで約85億円)の資金調達を行ったことを現地時間1月31日に発表した。同社はこれまでに総額1億1,500万ドル(約130億円)の資金調達を実現している。

今回の増資では、NVIDIA GPU Ventures、Samsung Catalyst Fundの他、日本からも野村ホールディングス株式会社、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、株式会社リクルートホールディングスなどの投資グループが参加。今回の資金を、グローバル展開と同社のHoundifyプラットフォームを通じた「Collective AI」ビジョン実現のために利用することを考えているようだ。

Houndify は、音声とAIの統合に必要なあらゆる技術要素である、音声認識、自然言語理解、利用しやすい開発者向けツール、ナレッジグラフ、成長を続けるドメイン(知識分野)を備えたAIプラットフォームだ。大きな強みの一つは、そのコラボレーション知性である”Collective AI”と呼ばれるアーキテクチャである。

Collective AIを活用することで、背後にあるライブラリへのアクセスや、詳細な理解を必要とすることなく、開発者が既存の知識ドメインの機能を拡張する事が可能となる。HoundifyのCollective AI アーキテクチャはすでに、Yelp、Uber、Expediaをはじめとした、天気、株価、スポーツ情報、ローカルビジネス、フライト情報、住宅ローン、やインタラクティグ・ゲームなど100以上の分野で利用されている。また、自動車産業向けにターゲットを絞った大規模な数のドメインを提供している。

■Houndify: Collective AI from SoundHound Inc. (英語版)



SoundHoundの社長兼CEOであるKeyvan Mohajer氏は以下のように述べている。

Keyvan Mohajer氏

あらゆる製品やサービスがスマートな音声インターフェースを持ち、利用者は、単純な命令だけでなく、デバイスと自然な会話ができるという高い期待を持ち始める、私たちは、そのような長期ビジョンへの転換点にいます。今回の戦略的な投資により、独立したHoundify プラットフォームを実現した弊社の独自技術力を、より多くの世界中のユーザーに届け、Collective AIアーキテクチャの市場での利用を拡大します。



同社は特にアジア及びヨーロッパにおけるHoundifyの他言語対応も推進していく予定だとしている。

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ロボスタ編集部

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