unibo開発のユニロボット社、3.24億円の資金調達を発表! 引受先は大手上場企業が中心

個性を学習するパートナーロボット「unibo(ユニボ)」の開発、製造、販売とパーソナルAI(人工知能)に関する研究・開発を行うユニロボット株式会社は、昨年12月から本年1月にかけて、富士通株式会社のコーポレートベンチャーキャピタル、株式会社ニコンとSBIインベストメント株式会社が共同で設立したプライベートファンド「Nikon-SBI Innovation Fund」、住友商事株式会社、株式会社アスカネット、TIS株式会社のコーポレートベンチャーキャピタルを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額3.24億円の資金調達を行ったことを発表した。

ユニロボットは2014年創業のロボットベンチャー。2015年11月に行ったUSENグループの株式会社アルメックスとの資本業務提携締結を契機に開発体制を強化し、個人を高精度な顔認証システムで認識し、趣味・嗜好・生活習慣・言葉を学習しながら生活の支援をするパートナーロボット「unibo」の開発、製造、販売を行っている。

ユニロボットによれば、今回大手上場会社を中心に出資を募った背景には、パーソナルAI及びロボティックスの領域で事業シナジーを発揮したいという意図があるという。

同社がクラウド上に構築した独自のパーソナルAIエンジン「コンダクターエンジン」には、ディープラーニング(深層学習)を活用した自然言語処理・感情認識、個人向けレコメンドエンジン、ロボット制御プログラムなどが包含されているというが、今回の資金調達で得た資金は、このコンダクターエンジンや新サービスの実用化に向けた技術開発を一層加速させること、そしてuniboの開発・展開などに用いられる予定だ。


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パートナーロボット「unibo」と「コンダクターエンジン」の構成図

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提供予定のサービス例

同社は、「今後の高齢者化社会におけるパートナーロボットの潜在需要を鑑み、一般家庭に加えて、病院・介護施設や教育現場、流通店舗・商業施設、自治体などの広範囲の分野で、消費者に直結した購買やサービスの提供などを行う『生活サポート企業』を目指しています」と展望を語っている。

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ロボスタ編集部

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