Google Home、ついに米国以外での展開開始! 6月までにイギリスで発売へ

Google Homeが2017年6月までに英国に導入されるとBBCが報じた

Googleがバルセロナで開催されたMobile World CongressのトレードショーでBBCにその販売計画を伝えたとのことだ。


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Photo: robot start inc.

「Google Home」は「Amazon Echo」の競合プロダクトだが、Googleの強みは検索サービスを利用した会話サポートにある。Googleが検索エンジンで培ってきた膨大なデータベースから、最適な回答を抽出してくれるのは、Google Homeの大きな特徴といえるだろう。

「Google Home」の責任者、リック・オスターロ氏は、BBCの取材に対して以下のように語っている。

「Google Homeは、人々が求めていることを本当に理解しようとしています。私たちは、検索サービスや、Androidによる音声クエリーを使用している人たちと長い歴史を持っています。ユーザーが探しているものについて、最もきちんと回答することができます。」

競合の「Amazon Echo」のAlexaは、検索については、MicrosoftのBing Searchと、Wikipediaを利用している部分ではGoogle Homeよりも分が悪いといえるだろう。しかし、多数のサードパーティー製スキルがすでに数多く存在していることは「Amazon Echo」の大きな強みとなっている。

「Amazon Echo」はアメリカの人々の生活を変化させ、さらにイギリスやドイツなどの他地域へも先行して展開している。今回世界展開の口火を切った「Google Home」が、Amazon Echoの独占市場をどこまで脅かしていくことができるか。どちらが先に日本向けのデバイスを販売するのか。引き続き動向に注目していきたい。

僕はこう思った:
イギリスはじめ、英語圏はそのまま普及が広がりそうですが、英語以外の言語への対応がいつになるのか、とても気になります。日本語版Google Home、早く出て欲しいものです。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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