ロボホンの訪日観光客向けレンタルサービスが羽田空港で開始、24時間1,500円

京浜急行電鉄株式会社とシャープ株式会社、株式会社ビジョン、フューブライト・コミュニケーションズ株式会社の4社は、日本初の多言語観光ガイドを行うコミュニケーションロボットレンタルサービスを、訪日外国人観光客向け中心に開始する。サービス開始は4月25日を予定している。

ロボホン本体のレンタル料金は、24時間で1,500円(税抜、1泊2日可)、48時間3,000円(税抜、2泊3日可)、72時間4,000円(税抜、3泊4日可)、以降12時間毎に500円と、気軽に最新ロボットを借りることができるようになる。


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日本語に加え、新たに英語・中国語に対応したコミュニケーションロボット「ロボホン」を、グローバルWiFi羽田空港店カウンターでレンタルし、ロボホンと一緒に旅を楽しむことで、訪日外国人観光客の方々に日本文化と触れ合った思い出を作ってもらうというもの。

浅草に着いたら浅草の情報を、品川に着いたら品川の情報を。観光地に合わせてロボホンが現地の情報を教えてくれる。

気軽に持ち運べるロボホンのサイズ感(約19.5cm)を活かした取り組みと言えるだろう。

位置情報に合わせてオススメのスポットをロボホンが紹介してくれる「ロボてなし」アプリの他、写真撮影、プロジェクターでの写真・動画表示、ダンスや歌なども、3つの言語で提供する。


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フューブライト・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 居山俊治氏

アプリの提供を行ったのはフューブライト・コミュニケーションズ株式会社。同社は、Pepperなど他のロボットのアプリ開発でも数多くの実績を持つ会社だ。ロボホンとの旅を楽しんでもらうというコンセプトで作られたロボてなしは、「役に立つではなく、ロボットならではのおもてなしを提供したい」(居山氏)という想いで開発された。利用者が特定の地域に入ると、その地域の説明をしたり、ロボホンが一緒に写真を撮りましょうといった提案をするのだという。現在は浅草、スカイツリー、箱根など30箇所程度のスポットでの案内が可能で、今後このスポットを拡大していく予定だ。

今回のロボホンは初の英語・中国語対応。写真撮影、プロジェクター、一部の会話など、ロボホンの固有機能も多言語に切り替えることができる。「不特定多数のお客に対して提供するというものではなくて、一人一人に寄り添いながら提供する。人に寄り添うパートナーロボットとして、ロボホンならではの取り組みとして、今後の法人向けの提供において重要な取り組みになる。」とロボホン開発責任者の景井美帆氏は語る。


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シャープ株式会社 IoT通信事業本部 コミュニケーションロボット事業部 課長 景井 美帆氏

今回のサービスは、京急のエリアである東京・神奈川を中心とした観光案内を行う。他の地域でのサービス展開もしていきたいと景井氏は語った。

また、日本人観光客向けにもロボホンのレンタルサービスを開始。日本人のお客に対しては、ロボホングッズに加え、ロボホン本体の販売も行う。数日間ロボホンと一緒の生活を試してから、購入を検討することができるという。


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ロボホンの耳&制服デザイン前掛けセットのシールや、ペーパークラフトの帽子・赤色旗などが購入可能

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京急の電車をイメージされた耳のデザインが可愛らしい

なお2017年9月末実までのキャンペーンとして、レンタル後に購入したお客限定の特典でロボホンの機能を楽しむために加入が必要なココロプランベーシック1年分、キャリングケースの合計約23,000円相当がプレゼントされる。

観光スポットを案内してくれる機能は、現在のところグローバルWiFi羽田空港店カウンターでレンタルされたもののみ利用可能で、一般のロボホンでは利用することができない。しかし、各ユーザーは、自身が所有するプライベートロボホンに観光スポットを案内してもらいたいと考えるだろう。

現在シャープではアプリの流通プラットフォームが用意されていない。毎月の更新によってアプリの追加が可能だが、一般の方々がアプリを購入可能な場所を作ることで、さらに一般の方々にロボホンの価値を提供することができるだろう。

ロボホンが様々な場所の案内をしてくれるようになれば、ロボホンとの「お出かけ」が一層楽しいものになるはずだ。

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望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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