80ヶ国語対応のパーソナル音声翻訳デバイス「Travis」、クラウドファンディングで300%達成の人気ぶり
ドラえもんでお馴染みの「ほんやくコンニャク」。このコンニャクを食べると「あらゆる言語を自国語として理解できるようになる。自分が話す言語は、相手が使用する言語に自動的に翻訳されるため、言葉の通じなかった相手と自由に会話できる。」(Wikipediaより)という。
こんな夢のような翻訳を実現するデバイスが、今回紹介するパーソナル・ボイス・トランスレーター「Travis」だ。
Travisとは?
Travisは、ポケットサイズのスマートデバイスで、人工知能を使って、音声認識し、80ヶ国語の翻訳を行い、音声合成(発声)するもの。そのスピードは2秒未満という。
このような機械の翻訳をスマホ+スマホアプリで実現できなくはない。しかしあえてTravisはスマホとは別の専用デバイスにした理由として、スマホのバッテリー寿命と、処理速度、そしてアイコンタクトに問題を回避するためという。対面コミュニケーションのための専用デバイスとして設計されている。
本体は手のひらに収まるサイズで、その中に、小型のカラー液晶ディスプレイ、言語の選択のためのタッチセンサー、7日間スタンバイ、オフライン稼働12時間、オンライン稼働6時間というバッテリー。Bluetooth、Wi-Fi、SIMスロット、クアッドコアプロセッサ−を内蔵している。
本体内蔵のデュアルノイズキャンセリングマイクとスピーカー、有線/無線イヤホンやヘッドセットがサポートされていることで、様々な使い方が可能になっている。
翻訳できる言語はオフライン時に20ヶ国語、オンライン時は80ヶ国語。日本語はオフラインでも使用可能になっている。
スペイン語、ドイツ語、中国語(標準)、フランス語、ポルトガル語、アラビア語、イタリア語、日本語、英語、ロシア語、オランダ語、ポーランド語、ギリシャ語、スウェーデン語、韓国語、ヒンディー語、ヘブライ語、タイ語、トルコ語、インドネシア語
オンライン時(80ヶ国語)
アフリカーンス語、アラビア語、アルメニア語、バスク語、ベラルーシ語、ボスニア語、ブルガリア語、カタロニア語、中国語(標準)、中国語(台湾語)、中国語(広東語)、クロアチア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、英語フィンランド語、フランス語、フランス語(カナダ)、フリジア語、ドイツ語、ギリシャ語、ハイチ語クレオール語、ハワイ語、ヘブライ語、ヒンディー語、ハンガリー語、アイスランド語、インドネシア語、アイルランド語、イタリア語ラトビア語、リトアニア語、ルクセンブルク語、マケドニア語、マレー語、マルタ語、モンゴル語、ミャンマー語、ネパール語、ノルウェー語、パシュトゥー語、ペルシア語、ポルトガル語(ポルトガル語)、ポルトガル語(ポルトガル語ブラジル)、パンジャブ語、ルーマニア語、ロシア語、スコットランド・ゲール語、セルビア語、シンディ語、スロバキア語、スロベニア語、スペイン語スペイン語、スペイン語(メキシコ)、スウェーデン語、タミル語、テルグ語、タイ語、トルコ語、ウクライナ語、ベトナム語、ウェールズ語
このデバイスの用途として、旅行、海外ビジネス、留学生、異文化家族、難民など幅広い利用例が例示されている。たしかにこれさえあれば、言語の壁がないコミュニケーションが可能になりそうだ。
オフィシャルのプロモーション動画はこちら。
気になる価格は、INDEIGOGOで1.43万円程度。募集額は現時点で308%達成と大好評だ。募集日数は残り23日間だが、まだオーダーは可能だ。
Travisデモ動画
オフィシャルに公開されている動画の中から一部を紹介する。
見ていると欲しくなる人は多いのではないだろうか?
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。