フランスの大手通信事業者「Orange」のAI音声アシスタント「Djingo」、2018年初頭に発売へ
フランス大手通信事業者Orangeがマルチサービスバーチャルアシスタント「Djingo(日本語読み:ジンゴ)」を発表した。
Djingoとは?
Djingoは「マルチサービスバーチャルアシスタント」と呼ぶ音声やテキストで直感的で簡単に扱えるインテリジェントなアシスタントだという。またOrange以外のパートナーのサービスにも開放され、エコシステムを構築していくという。この部分はAmazonのAlexaの戦略と同じようなものだと思われる。DjingoはOrageアプリ、セットトップボックスのリモコン、専用スピーカーなどからアクセスが可能という。
Djingoの利用例・機能として以下が例示されている。
・Orange TVのコントロール機能
・Orangeにつながっているデバイスの管理機能
・パーソナルアシスタント機能
・電話をかけたり、SMSを送信したりする機能
・情報を聞いたり、質問に答えてもらう機能
これらに限らず、人工知能を活用してユーザーから学びながら最適な回答ができるようになっていくようだ。
Djingo speakerとは?
Djingoスピーカーは、音声コマンド「Djingo」が使えるスマートスピーカー。公式発表では家族の声を識別し、それぞれのユーザーに併せたサービスが提供できるという。先日Google Homeがユーザーの声で識別できるようになったという発表があったが、それと同様の機能だろうか。
サイズ的にはAmazon Echo Dotのような小ぶりなサイズで、どこから見てもLEDが確認できるデザインとなっている。このDjingoスピーカーの発売は2018年初頭予定とのことだ。
Djingoの解説動画
以下オフィシャルの解説動画も公開されている。(フランス語音声、英語字幕)
僕はこう思った:
Amazon EchoとGoogle Homeに対抗する各国の動きも注目です。日本の動向も気になりますね。もちろん引き続き継続ウオッチしていきたいと思います。
ロボスタ / 音声アシスタント特集
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。