Blue Frog Roboticsのコミュニケーションロボット「Buddy」の開発状況は?
フランスのBlue Frog Roboticsが発売予定のコミュニケーションロボット「Buddy」。発売予定日がかなり延期されているのが気になるので、現状どんな状況なのか調べてみた。
現在、Buddyのソフトウェア設計を大幅に見直しているという。主にBuddyが自律的に積極的に動けるようにすることが目的だ。これを実現するためにはユーザーの生活を理解し、場所、時間、習慣などを理解して自立的に行動するシステムが必要だという。
新開発「Meta OS」
Buddyの自律的な行動を実現しつつ、各種アプリケーション管理のために新開発されたのが「Meta OS」だ。このMeta OSがBuddyのすべてのセンサー、アクチュエーターの制御を司る。スケーラビリティを持ちつつ堅牢性の高いシステムを構築するために、開発に時間がかかっているという。
人間とのインタラクション強化
Buddyのキャラクター性の作り込みにもかなり注力しているという。Buddyは人とコミュニケーションとりたいという願望を持つように進化しており、家族を探してハグしたがる性格を持つという。細かいユーザーエクスペリエンスの向上に大きなリソースを割いているのは重要なポイントだと思う。
テレプレゼンス機能
テレプレゼンス機能も強化されており、スマートフォンとBuddyが連携し、いつでもどこでもBuddyとコミュニケーションできるように開発を進めているという。
セキュリティ強化
家庭用ロボットはセキュリティも気になるところだが、Buddyとスマートフォンアプリのセキュリティについてより強化させたという。ユーザーアカウント管理、暗号化されたパスワード保存、ロボットIDなど、より安全な仕組みにしたという。
ハードウェアもアップデート
今後、さらにハードウェアのアップデートの状況が公開されるという。
Buddy最新動画
以下、いくつか新しい動画が公開されているので紹介する。
僕はこう思った:
前評判の高いBuddy。移動できるコミュニケーションロボットとして、リリースが楽しみな一台です。また動きがあればお知らせします。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。