株式会社ZMPは本日、歩道を走行する宅配ロボット「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」の実証実験パートナーの募集開始を発表した。
今回実証実験を開始する「CarriRo Delivery」は、荷台部に宅配ボックスを搭載し、屋外を自動走行可能とした宅配ロボット。周囲の環境を認識しながら歩道を走行し、荷物を目的地へ届けることを目指し、現在、実証実験用ロボットによる機能検証等を実施中だ。同社によれば、歩道を走行するロボットは日本初だという。
ZMPは、2014年に物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」の開発に着手、昨年より出荷を開始している。この技術を応用し、宅配ロボットとして発表した。
公開されている動画では、いくつかの利用シーンが示されている。例えばスーパーマーケットに宅配の依頼が入ると、店舗にてスタッフが商品を宅配ロボットに入れていく。
荷台のボックスにはいくつかのサイズがあり、商品に合ったサイズの場所に置くことができるようだ。
宅配の状況、現在地などはスマホのアプリ上から把握することができる。
同社は、「CarriRo Delivery」の製品化・サービス開始に向けて、本日より実証実験を共に行うパートナーを募集している。前述のようなスーパーマーケットのほか、コンビニエンスストア、ドラッグストア、クリーニング、寿司・ハンバーガー・ピザなどのフードデリバリー、飲料メーカー、自動販売機メーカー、飲食店など、配達員の人手不足で課題を抱える事業者とともに実証実験を行い、サービス開始に向けた課題の抽出や有効性について検証を行うという。なお、実証実験用ロボットの台数の都合上、一業種につき一社との実証実験となるようだ。
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