AI音声アシスタント、2021年までに75億台のデバイスに導入へ

英国に本社を置く、情報通信技術(ICT)に特化した市場調査会社「Ovum」が興味深いレポートを公開したので紹介する。



2021年までに75億

同レポートでは、2021年にはAI音声アシスタントのインストールベースが75億を超えるという予想が展開されている。

2016年の段階で、スマートフォンやタブレットに搭載されたAI音声アシスタントはGoogle NowやApple Siriの2つを中心に既に35億を超えている。2021年には、Google Assistantを筆頭に、サムスンのBixby(14.5%)、AppleのSiri(13.1%)、AmazonのAlexa(3.9%)、MicrosoftのCortana(2.3%)の順で音声AIアシスタント市場が拡大するという。

スマートフォン以外においても、ウェアラブルデバイス、スマートホーム、TVデバイスなどの新しいデバイス上で音声が利用されていくことで、2021年には2016年には10倍に増加し16.3億と指数関数的に増加すると予想している。


Image: Ovum

Ovumの発表した推移予測グラフではAI音声アシスタント業者別の2021年までの動きがわかる。Google Assistantの急成長、中国市場は別枠で成長、Bixby、Siriはスマートフォン搭載領域で強めの成長が予測されている。一方、スマートスピーカー中心での普及を目指すAlexa、Cortanaは弱めの予測になっているようだ。

僕はこう思った:

AI音声アシスタント、バーチャルアシスタント、ボイスアシスタントなど言い方はともかく、スマートフォン搭載が強い予測は同感です。一家に、もしくは一部屋に1台のスピーカーよりも一人1台のスマートフォンの方が台数が出るのは当然でしょう。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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