スフィロがまたやってくれた!!
ディズニー/ピクサーが「カーズ」シリーズの最新作『カーズ/クロスロード』を7月15日から公開することをご存じだろうか。ディズニー/ピクサー史上最大の衝撃というキャッチコピーがついている・・想像するだけでドキドキ、ワクワクだ。
カーズと言えば、爆音響かせて疾走する真っ赤なレースカー、主役の「ライトニング・マックイーン」を思い浮かべるだろう。映画の中でまるで生き物のように動き回る「ライトニング・マックイーン」が、超ハイテクなラジコンでやってくる。
こいつの凄さは動画じゃないとわからない
とにかくまずは、この動画を観て欲しい。
まるでCG動画のように感じるが、先ほど目黒で行われたスフィロ社の新製品お披露目会で筆者が撮影してきた動画だ。
「ライトニング・マックイーン」は左右前後に身体を揺らし、目をパチクリさせて、クチを動かしてしゃべっている。
オモチャなのに!!
米国では既に発売になっていて、一部のネットでは話題になっていたが、2017年6月23日(金)、日本でもついに販売が開始される。価格は¥38,380(税抜)。
次はプロモーション動画だ。上の動画を観る前にプロモーション動画を観るとCGだと思って見過ごしてしまうが、そのつもりで観るとこのマックイーンの楽しさと凄さが実感として伝わってくるだろう。
スフィロが新製品お披露目会を開催
スフィロと言えば、スターウォーズの人気ロボット「BB-8」をリアルに再現したハイテク玩具で知られているが、今度はカーズのマックイーンで驚かせてくれた。
速報としてごく簡単に機能を解説しよう。
基本的にはスマートフォンやタブレット(iOSやAndroid対応アプリ)で操縦できるラジコンカーだ。ドリフト走行やくるくると回るドーナツターンも簡単にできてしまう操作性は素晴らしい。しかも、キャリブレーション機能が備わっている。キャリブレーション機能とは戻ってくるラジコンカーであっても、右に曲がりたいときは向かって右方向に曲がる指示をすれば良いというもの。クルマが進行方向とスマートフォンの位置関係を理解して補正してくれる。
しかし、本当の意味で普通のラジコンカーと大きく異なる点は、ライトニング・マックィーンが大きく身体を揺らしたり、瞬きをしたり、ウインクしたり、更にはクチを動かしてしゃべるなど、今まで見たことがないアクションだ。
目の動きはディスプレイで表示しているが、どう見てもフロントガラスは台形のカタチをしている。これ、実はスフィロが専用に作成している台形型のディスプレイを使用している。
クチは柔らかな素材で作られているので、セリフに合わせてパクパクと動かすことで、リアルな表現が可能となっている。
ラジコンとしてではなく、キャラクターとしての存在感も抜群だ。タッチセンサーがルーフ、ボンネット、両側のドア、リアウィンドウに内蔵されていて、マックイーンにタッチすると声や動きで反応してくれる。新製品お披露目会では音声やアプリはすべてまだ英語だったが、日本市場向け製品版では、映画と同じ声(声優:土田大氏)でしゃべるというから楽しみだ。
映画「カーズ」を一緒に観たり、ゲームアプリも
更に、BB-8にもこの機能があったが、マックイーンにも「映画を一緒に観よう(Watch With Me)」を装備。ディズニー/ピクサーの映画『カーズ』をDVDやBD、動画でマックィーンと一緒に見ると、シーンに合わせて彼がリアルタイムに反応する。旧作カーズの映画ももう一度観たくなるというものだ。
スフィロ社 CEOのポール・べルベリアン氏によれば「当初から、アルティメット・ライトニング・マックィーンを映画と同じようなリアルな動きにしたいと思っていました。 映画のマックィーンそのもののミニ版を作成するために、ピクサーのチームと緊密に協力して、ターンするときの車体の傾きや表情豊かな顔や体の動きなどのニュアンスをリアルに表現できているかを確認しました」とコメントしている。
対応 OS | iPhone 5s/iPod 第6世代/iPad 3/iPad mini2以降 Android 5.0以降 Bluetooth v4 |
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外形寸法、重さ | 全長:25.1cm 全幅:12.7cm 全高:8.2cm 重量:916g |
時速 | 9.65 キロ |
同梱物 | Ultimate Lightning McQueen(アルティメット ライトニング マックィーン)本体 マイクロ USB ケーブル,クイックスタートガイド, リーガルガイド, 地域別プラグ付き AC アダプター |
バッテリー | 持続時間 40分、充電時間 1時間 |
マックイーンの最新技術とこだわり
最後にマックイーンに搭載されている最新技術やこだわりをスフィロ社の言葉で解説しよう。
アニマトロニクス技術でおしゃべりする口、2 つの感情を表現できるサスペンション、2 つのフロントタイヤ、もう 1 つはステアリングをコントロールするために装備されています。
3つのプロセッサ
Bluetooth Smart と Wi-Fi と連携するプロセッサがアップデートとアプリケーションを担当し、メインプロセッサは目のアニメーションなどを制御します。
自動ヘッドライト・テールランプ
環境光センサーによって、ヘッドライト・テールランプの LED は室内明るさに基づいて自動的に調整されます。
5つの静電容量式タッチパネル
マックィーンは、ルーフ、エンジンフード、両側のドア、リアウィンドウをタップすると反応します。
特製の台形スクリーン
マックィーンのフロントガラスに付いている目は液晶画面でできており、リアルタイムで生成されたアニメーションを映し出します。
万能なタイヤ
タイヤの素材は、マックィーンが硬い床、絨毯の上、および低速でもドリフトできるように工夫されています。
独自のスピーカーとスピーカーボックスデザイン
マックィーンの内蔵スピーカーシステムは、他のオモチャとはまったく異なる、非常に明瞭な音声を作り出します。
特注のアニメーション
マックィーンの動きは、スフィロ社が特別に開発したツールを使って、アニメーターが直接作りあげたものです。
ロボスタでは製品を入手したら、更に詳しく紹介していきたいと思うので、お楽しみに。
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。