イオンカード入会受付の窓口の接客担当者は「Pepper」。
会話が得意なAI機能搭載のタブレット型「ロボコット」がコンシェルジュとしてサポート役となる。
ロボットだけで入会手続きを完了できて、接客は最大3人まで同時にできるという。
イオンフィナンシャルサービス株式会社の子会社であるイオンクレジットサービス株式会社および株式会社イオン銀行は、入会の手続きが完了するまでPepperがカウンター窓口で接客する「イオンカード入会受付サービス」の実証実験を行うことを発表した。また、顧客からの質問に対して、AI技術を搭載した卓上ロボットが対応する“デジタルコンシェルジュ”の実証実験も併せて、6月13日より開始する。
同社は、利便性・生産性向上のため新技術を活用した店舗のデジタル化を推進していて、今回の取り組みは、イオンカード入会手続きに係る待ち時間の削減など、受付業務のスピード化と確実化を図るもので、ロボットによる接客のみでクレジットカードの入会手続きが完了するサービス、また、会話形式による質問対応は、国内金融業界初の取り組みとなる。
今回の実証実験はイオンモール幕張新都心(千葉市)で一定期間実施した後、その結果を検証したうえで設置店舗を拡大する予定。将来的には、さまざまな役割・機能をもつロボットを組み合わせた新たなタイプの無人店頭の導入を検討していくとのことだ。
実証実験の具体的内容
Pepperの受付サービス
イオンカードに入会希望の顧客に対し、店頭スタッフに代わってカードの機能、特典のほか、入会受付の際の間違いやすいポイントを説明し、入会手続きの完了までをPepperが対応する。1台のPepperで、最大3人まで同時対応が可能となり、よりスピーディーな手続きが実現する。
本人確認については、後日イオンカードを届ける際に宅配業者が行うため、入会時に本人確認資料を提示する必要がない。
デジタルコンシェルジュ
タケロボ株式会社のコミュニケーションロボット「ロボコット」を活用。店頭スタッフに代わって質問や商品案内などに対応する。同コンシェルジュは、AIプラットフォームと連携し、会話のやりとりを画面で表示し、質問にわかりやすく回答する。
ロボスタ編集部では引き続き注目し、続報や詳細が届き次第、記事で紹介していく予定だ。