Amazon Alexa用「音声で他のスキルを探せるスキル」は、どうしてリジェクトされたのか?
ロボスタ編集部では日々Alexaスキルをレビュー中だが、スキルを探すこと自体はEcho本体ではできないのは納得いかない・・・と思っていたところに、「音声でスキルをサーチできる」スキルが登場した。
似たようなスキルにAmazon純正の「Skill finder」というスキルがあったにはあったのだが、これはオススメや新作スキルをおしえてくれるだけで、探してくれるものではなかったのだ。
このスキル検索スキルは、Allen Institute for Artificial Intelligenceが作成したもので、上記の音声のやり取りでそのスキル内容がわかる。例えば、空港の待ち時間を教えるスキルを尋ねると教えてくれるし、瞑想したいときにぴったりなスキルを複数教えてくれる。
しかし、このスキルはAmazonのスキルのガイドラインに違反しているためリジェクトされ、スキルストアで公開されなかったという。Amazonの規約の以下に該当するというのがその理由だ。
a. Offers a separate skill store or recommends other skills.
別のスキルストアや他のスキルをリコメンドするのはNGということなのだ。だから「スキル検索」スキルは確かにガイドラインに違反しているだろう。
僕はこう思った:
穿った見方をすれば、これはAmazonが将来このスキルを出すからサードパーティーは出すなと言うことなのかもしれませんね。上位表示のためにお金を払いたくなるスキルデベロッパーも登場すると思うので、大きなビジネスになる可能性がある領域だと思います。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。