安川電機が、人と共に作業するロボット「MOTOMAN-HC10」を発売


安川電機が人協働ロボット(Collaborative Robot)MOTOMAN-HC10を6月5日より販売開始した。


自動車市場などで多く使用されてきた従来の産業用ロボットと異なり、安全柵なしで人と協働して作業することができるのが特長だ。


あらかじめ設定した制限値を超える力を検出すると自動停止する「人協働モード」を備えており、安全柵の設置が不要だ。また、アーム同士を離すことで隙間を確保する「挟み込み防止」の形状となっている。



これより今までロボットの導入を見送っていた現場や、ロボットの設置が困難とされていた工程などにおいてもロボットを使用した自動化の可能性が広がる。


MOTOMAN-HC10は、ロボットアームを直接手で掴んで自由に操作して動作を覚えさせる「ダイレクトティーチング機能」を備えている。直接的な操作でロボットの動作指示が行えるため、ロボット操作に不慣れな人でもロボットの導入が可能になる。


人の代わりに作業するロボットから、人と共に作業するロボットが普及することで、様々な産業でロボットが活用の可能性が拡大していくことだろう。


ABOUT THE AUTHOR / 

北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

PR

連載・コラム