NTTドコモは6月23日、音声インターフェイスをベースとした「AIエージェントAPI」をオープン化し、幅広い企業に開放していく構想を発表した。
オープン化したのはNTTグループのAI「corevo」のひとつ「先読みエンジン」「多目的エンジン」「IoTアクセス制御エンジン」の3つ。ドコモはこのAPIを様々なサービス提供社やデバイスメーカーにオープンにし、会話型AI機能の導入を促していく考えだ。
今回、米インテル、高島屋、カカクコムなど10社が協業を表明した。例えば、カカクコムは「食べログ」を音声対話で利用できるようにしていきたいと考えている。
AIエージェントAPI構成
先読みエンジン
一人ひとりに合わせた情報を適切なタイミングで提供することを可能とする。ドコモのAI技術を活用した自動車向けの音声エージェントサービス「AIインフォテイメントサービス」等で培った行動分析技術などによるもの。
多目的対話エンジン
自然な対話を通したサービス提供を可能とする。18億回以上の利用実績がある「しゃべってコンシェル」等で培った自然言語処理技術によるもの。
IoTアクセス制御エンジン
異なる通信規格のIoT機器をひとつのアプリケーションで制御することを可能とする。121社の企業が参画するデバイスWebAPIコンソーシアムで議論・検討中のデバイスWebAPIの技術によるもの。
日本発のAIエージェントとして、国内での影響力を増していけるか。今後の展開も楽しみだ。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。