
東日本旅客鉄道株式会社は「JRE ROBOTICS STATION, LLP(仮称)」を設立し、サービスロボットの開発・導入を加速すると発表した。新会社は同社グループ企業など7社による出資で14日に設立予定。
現在、JR 東日本グループは、IoTやビッグデータ、AI等の進展を見据え、時代を先取りした技術革新の実現に向け、昨年11月に策定した「技術革新中長期ビジョン」の実現のため、JR 東日本研究開発センターを中心にサービスロボットの研究開発をすすめている。

(MIT 発のベンチャー企業 Boston Incubation Center, LLC と共同で開発中)
駅構内や駅ビルなどは、多くの人が利用するためにロボットへの制約が多い。また、空港やオフィス等と異なり段差や傾斜が多い場所での利用を想定している。
これらの課題解決にはセンサーやネットワーク、AIを活用した制御が必要とし、今回、「JRE ROBOTICS STATION, LLP(仮称)」と共にロボット技術や開発を行う社外パートナーを広く募集するとのことだ。
▼ JRE ROBOTICS STATION, LLP(仮称)の概要
名称 | JRE ROBOTICS STATION, LLP(仮称) |
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設立 | 2017年7月14日(予定) |
所在地 | JR 東日本本社ビル 11 階 株式会社ジェイアール東日本商事内 |
出資会社 | ジェイアール東日本商事、JR 東日本情報システム、ジェイアール東日本企画、JR 東日本ビルテック、JR 東日本メカトロニクス、ジェイアール東日本コンサルタンツ、セントラル警備保障 |
主な業務 | ・ロボット技術に関する情報の収集 ・ロボット技術を持つ企業等の募集 ・実証実験を行うための調整、指導及び運営 ・実証実験結果の検証及び実用導入提案 |
開発対象とする業務とロボット
(1)ご案内:鉄道に不慣れなお客さまのご案内、外国語対応
(2)移動支援:お身体の不自由な方のサポートや手荷物の運搬
(3)清掃:駅構内、列車、駅ビル、ホテルなどでの清掃
(4)セキュリティ:駅構内、駅ビル、ホテルなどでの警備支援
(5)その他:駅構内配送等の物流業務支援 など
業務では、同社が保有する実際の駅と同等の空間と機能を有する実験設備「Smart Station実験棟」や実際のフィールド等での実証実験の調整などを行う。
ロボット技術や開発パートナーの募集に向け、専用ホームページ「JRE ロボティクスステーション」を開設。 具体的な募集については、ニーズ・課題を整理した後に、順次告知予定としている。
JR東日本