日本では初開催となったアマゾンロボティクスチャレンジは28~29日の結果、上位8チームがファイナルに進み、30日の競技で「オーストラリア・ロボティック・ビジョン・センター(ARCV)」が272点で制した。同チームは2016年のピッキングで6位だったので、今回でそのリベンジを果たした。
※クリックで拡大 右の黄緑色がファイナルの得点
ARCVはオーストラリアの4つの大学が参画している研究拠点「オーストラリア・ロボティック・ビジョン・センター」の研究者と学生達で結成するチーム。4大学はクイーンズランド工科大学、アデレード大学、オーストラリア国立大学、モナシュ大学。
コンピュータビジョン(カメラ等による画像認識)、機械学習、そして適切なハードウェアを組み合わせることで、雑然とした環境下でもピック&プレイスのタスクがこなせるとしている。
2位にはドイツの「NimbRo Picking」が235点で入った。ドイツの公的研究大学のひとつ「ポン大学」の自律知能システム(AIS)グループを拠点としたチーム。複合ロボット(自律型/半自律型/探索・操作・サービスロボット等)を研究している。リアルタイムの知覚、制御、システム統合など広範囲の研究を行っている。2016年はタスクが2位、ピッキングで3位の好成績をおさめ、ロボカップサッカーリーグなどでも活躍する強豪チームだが、あと一歩届かなかった。
3位には225点のシンガポールの「NanYang」。南洋理工大学と機械航空宇宙科学スクールのロボット工学センターの研究員と学生らで構成。
日本勢は決勝に「NAIST-Panasonic」チームが進んだが90点の6位だった。