本日、PLEN Roboticsという新たなロボット会社が誕生した。”新たな”と言えども、多くのロボット関係者にとっては聞き馴染みのある名前だろう。代表取締役にはプレン・プロジェクトの赤澤夏郎氏が就任し、昨年設立されたGoerTekとのジョイントベンチャー「PLENGoer Robotics」のサービスロボット開発事業を引き受ける。
今回の設立に際して、ジョイントベンチャー解消に至った経緯を赤澤氏は以下のように説明している。
赤澤氏
PLENGoer Robotics 株式会社での1年間は創業からチームアップ、新ロボットのコンセプトメイキングから試作開発、クラウドファンディング・キャンペーンの実施まで、とても濃いものとなりました。今回の新会社設立とジョイント・ベンチャーの解消は、パートナーのGoerTekグループと開発及び生産についての考え方に相違があり、それぞれが是とする方向へ進むことがお互いのためになると考えたからです。
GoerTekグループの量産のノウハウ、音響を中心とする蓄積された技術、強力な生産能力は大変魅力的なものでしたが、私は今の段階ではこれだと思う製品を一気に安く大量に作って世に問うよりも、まずは PLEN Cube を世に送り出し、ユーザーからのフィードバックを受けながら改良と再設計を繰り返しながらこれからの製品であるロボットの市場について、着実に作り上げていく方が大事だと考えました。
PLENGoer Robitics株式会社は新経営陣の元、GoerTekのイニシアティブの元、彼らのプロダクトの開発を続けていきます。
また同氏は、以下のようにロボットへの思いも語っている。
赤澤氏
私の実現したい世界観、作り上げたいロボットは変わるものではありません。改めて初心に戻り、仲間達とロボットを作り続けていきます。引き続き応援いただければ、これに勝る喜びはありません。PLENCube の完成とこの新しい会社の作るストーリーに多くの方が興味を持って頂ければ、とても嬉しいです。
今後、同社がメインで開発・生産・販売を行っていくPLEN Cubeは、クラウドファンディングサイト「KickStarter」にておよそ900万円を調達。現在は日本語版のファンディングを、Makuakeを通じて行っており、すでに150%の達成を納めている注目のロボットだ。
これを機に、開発がより良い方向へと進んでいくことに期待したい。
会社名 | PLEN Robotics 株式会社 |
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所在地 | 大阪府大阪市北区豊崎4丁目6−3 クレピス21 303号室 |
代表取締役 CEO | 赤澤夏郎 |
資本金 | 900万円 |
主な事業 | 1) 家庭及び個人用サービス・ロボットの開発、製造、販売 2) ロボット用部品の開発、製造、販売 |