モバイルバッテリーなどの製造・販売を手がけるAnkerは、AmazonのAlexaを搭載したスマートスピーカー「Eufy Genie」を発表した。米国では今や数々のAlexa搭載プロダクトが発表されており、米国人もちょっとしたことでは驚かない。しかし、今回米国でもこれが話題になっているのは、その価格が34.99ドル(本日の為替レートで約3,850円)という仰天価格だからだ。
同じようなサイズのスマートスピーカーとしては、Amazonの「Echo Dot」がある。こちらも50ドルという安価なもので、人気が高いスマートスピーカーだが、それよりもさらに15ドルも安いのだ。
Ankerという会社は、よくコンビニなどで売っている充電器などで名前を目にする。モバイルバッテリーを主軸に製品を展開している同社は、2011年に米・Google出身のSteven Yang氏によって創設された。当初はPC向けのモバイル充電器を開発するとして始まった会社だが、2012年にスマートフォン向けのモバイル充電器にシフトするとそれが大ヒット。今でも売上のかなりの割合を占めているという。
Ankerは2016年に「Eufy」というブランドでロボット掃除機や加湿器などの家電にも進出しており、今回の「Genie」もその「Eufy」ブランドを冠して、「Eufy Genie」と呼ばれる。
サイズはEcho Dotよりも少しだけ大きく、音量は2倍以上出すことができるという。
もちろん「Eufy Genie」にはAlexaが搭載されているため、Amazon Alexaの15,000を超えるスキルを使うこともできる。
「Echo Dot」よりも性能が良く、価格が安い。そして同社のEufyブランドの他の製品と連携もできるとなれば、現在爆発的なヒットを記録している「Echo Dot」と同様に多くの家庭に導入されていくことだろう。
ZDNetによれば、米・AmazonのAlexaを担当しているVPのSteve Rabuchinも「Eufy Genieを使用すると、顧客はAlexa、15,000以上のスキル、高品質のサウンドを35ドル以下で手に入れることができます」とのコメントをしているとのことで、Amazonとしても「Echo Dot」の競合ということではなく、エコシステムが作られていることを歓迎している様子だ。
複数の海外メディアが報じるところによれば、発売は8月16日からAmazon.comにて開始されるという。Ankerは日本支社も有しているため、日本向けの発売も楽しみに待ちたい。
Eufy Genie