ロボットが読経、IT葬儀「ロボット導師」はじまる 中国では「ロボット僧侶」も

プラスチック成形をおこなう株式会社ニッセイエコが新たな葬儀の形「IT葬儀」を発表した。

IT葬儀とは、デジタル化が進んだ世の中で導入が遅れている葬儀分野のIT化を進めようとして生まれた事業。中でも注目なのは、Pepperが導師を務める「ロボット導師」だ。



これは、ロボットの読経による、全く新しい弔事を提案するもの。菩提寺の無い人や、霊園や納骨堂を求めたい人、檀家制度にとらわれたくない人など、葬儀に関する様々なニーズに応えて生まれたのだという。



葬儀や法事法要、戒名授与などの場で、希望の宗派に合わせて読経をしてくれるという。



Pepper導師は副住職を務め、人間の住職も同席するため、ロボットに任せて良いのだろうかと考える人にとってはその点は安心できるかもしれない。



同社は、IT葬儀の中でロボット導師だけでなく、アバター機能により祭壇の疑似シミュレーションができる「アバター葬儀」や、葬儀または法事をインターネットを介してライブ配信し参加できない人もスマホ等で疑似参列ができるという「ネット葬儀サービス」などを提案している。

「Pepper」と「お経」で思い浮かぶのは、2015年に開催された「Pepper App Challenge 2015 Winter」の前哨戦である「特大ペッパソン」で優勝したペパダリングというロボットアプリだ。同アプリはペッパーの各部位に搭載されているタッチセンサーを用いてリズムに合わせて「ツイスター」のようなゲームをするというもの。難易度が上がっていくとPepperが通常の音楽ではなく、お経を唱えるようになるというものだ。

また、中国のお寺には「ロボット僧侶」がおり、お寺にくる参拝者を楽しませているというニュースもある。

そしてロボット”の”葬儀といえば、AIBOのためのお葬式が行われたことが記憶に新しい。

葬儀というセンシティブな領域にIT化が進むことに懸念を持つ人も多そうではあるが、それが当たり前になる世の中が来るのであろうか。

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ロボスタ編集部

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