夏だ!海だ!水中ドローンだ!ロボスタが選ぶ注目の「水中ドローン」14選
最近「水中ドローン」についての問い合わせが増えています。「いい水中ドローンありません?」という質問から、「圧倒的な水中ドローンはまだ市場にない。これはビジネスになる!」という熱い話だったりします。
背景には、空を飛ぶドローンについてはホビー、コマースそれぞれ既にマーケットが出来上がった感もあり、新規参入しても勝ち目がない市場に見えますが、一方、海のドローンはまだこれからの市場だから注目度が高いのかもしれません。
今回は、そんな水中ドローンをいくつか紹介したいと思います。
なお、水中ドローンは、潜水ドローン、無人潜水機、Remotely Operated Vehicle(ROV)などと呼ぶこともあります。
PowerVision – PowerRay
中国のPowerVisionによる小型水中ドローン。魚群探知など釣りに向く機能を搭載。VRゴーグルとの組み合わせや、アンテナの先に釣り餌と釣り糸を取り付けることも可能。
価格は168,000〜218,000円。
最大深度30m。
サイズ270×465×126mm、3.8kg。
カメラは視野角95°の4K。
PowerVision – PowerRay
Robosea – BIKI
魚型のデザインの水中ドローン。尾びれを動かすことで進む仕組みにより、55デシベルの音しか出さないのが特徴になっている。自動バランス、障害回避、復帰機能を備える。
価格は549〜629ドル。
最大深度60m。
サイズは265x105mm、1.1kg。
カメラは視野角150°の4K。
Gladius Underwater Drone
クラウドファンディングで目標の13倍を達成した水中ドローン。操作はスマートフォンを専用コントローラーに装着する形で行う。筐体は酸化被膜形成されたアルミニウム合金製で耐水性・耐食性が高い。
価格は625〜1,125ドル。
最大深度100m。
サイズは429x269mm、3kg。
カメラは視野角135°の4K。
iBUBBLE
水中でダイバーを自動追尾し自撮りしてくれる水中ドローン。ダイバーを自動追尾する自動撮影モードだけでなく、専用の腕時計型のコントローラによるマニュアルモードによる操縦も可能。
価格は1,999〜2,999ドル。
最大深度60m。
サイズは500x350x250mm、5kg。
カメラはGoProを取り付け可能。
Qiyuan Technology – FiFish Atlantis
中国製のコンシューマー向け水中ドローン。水中からの映像をVR用に使うこともできる。CES 2017でイノベーションアワードを受賞。
価格は不明。
最大深度100m。
サイズはA4サイズ。
カメラは視野角180°の4K。
Deepfar Ocean Technology – White Shark Mini
中国製コンシューマー向けのレジャー用途の水中ドローン。
価格は不明。
最大深度75m。
サイズは416x355x210mm、2.8kg。
カメラは視野角110°のHD。
Blue Robotics – BlueROV2
調査、点検、研究活動にも最適な高機動な商用水中ドローン。針路・深度は自動で補正保持可能。
価格は500ドル。
最大深度100m。
サイズは457x338x254mm、10〜11kg。
カメラは視野角110°のHD。
Blue Robotics – BlueROV2
OPEN ROV – OpenROV v2.8
探査、研究、教育用として登場した低コストでの利用が可能なオープンソース水中ドローン。ハードウェア設計、ソースコードがオープンのため拡張可能。
価格は110,000円。(組み立てキット価格)
最大深度100m。
サイズは300x200x150mm、2.6kg。
カメラは視野角120°のHD。
OPEN ROV – Trident
OpenROVによる最新機種。より高速化したモデル。ケーブルの範囲で操縦はスマホまたはゲームのコントローラーを利用する。
価格は1,499〜2,049ドル。
最大深度100m。
サイズは410x205x86mm、3.4kg。
カメラはHD。
Fathom – Fathom One
クラウドファンディングで399ドルから売られている低価格水中ドローン。モジュラー式でパーツ交換や分解しての移動が可能。
価格は399〜599ドル。
最大深度45m。
サイズは203x152x101mm。
カメラはHD。
kikcstarter / Fathom One
SeaDrone
水産養殖業向けに開発された水中ドローン。操作はスマートフォンやタブレットの専用アプリで行う。
価格は2,699〜3,899ドル。
最大深度100m。
サイズは306x306x270mm、5kg。
カメラは視野角130°のHD。
SeaDrone
TTRobotix – SEAWOLF
有線によるFPV機能、FPV用モニター付属、40分以上の潜水時間などを特徴とする水中ドローン。
価格は999ドル。
最大深度60m。
サイズは774x350x285mm、7.7kg。
カメラはGoProを取り付け可能。
TTRobotix – SEAWOLF
CCROV
箱型のボディに4Kカメラ、6つのスラスターを搭載の水中ドローン。
価格は999〜2,299ドル。
最大深度100m。
サイズは204x208x130mm、4.48kg。
カメラは視野角94°の4K。
空間知能化研究所 – SPIDER
来春にリリース予定の業務用水中ドローン。操作はゲームパッドで行い、深度・姿勢の自動維持、画像処理による機体の位置保持機能などを実装。これまで困難だった潮流等の水の流れがある環境での調査が可能に。
価格は不明。レンタルサービス予定。
最大深度300m。
サイズ420×480×650mm、18kg。
カメラはHD。
空間知能化研究所 – SPIDER
僕はこう思った:
いかがだったでしょうか?空中ドローンも同じですが、用途に応じて選択すべき水中ドローンは変わってきます。
釣りに使う?ダイビングの撮影?深海調査?
それぞれニーズに合わせて水中ドローンを選びましょう。
ABOUT THE AUTHOR /
中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。