2017年8月に入ってから、Google Homeの機能改善がハイペースで進んでいる。その動きを以下にまとめた。
【8/15】Google Home「Preview Program」開始
Google Homeのユーザーが事前に最新ファームウェアを使えるようにするプログラムが公開された。β版ではなく製品版の品質で、新しい機能を少し先に体験できるというもの。スマホアプリからプログラム申込みを押すことで、Google Homeがアップデートされる。
【8/16】Google Home、音声通話対応
連絡先に登録されている相手(自宅、携帯、オフィス)に無料で電話をかけられる。米国およびカナダのみのサービス提供。
競合のAmazon EchoはEcho同士で音声通話することにフォーカスしており、それとは若干違ったアプローチになっている。
【8/21】Google Home、無料版Spotifyサポート
Spotify無料会員アカウントでの音楽再生に対応。いままでは有料会員アカウントのみに対応していた。今回のサポートは、米国、英国、カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツのみ。
今回のサポートでGoogle Homeの音楽ソースは、Google Play Music、Pandora、YouTube Music、Deezer、Spotify、Google Cast対応オーディオアプリからの音楽ストリーミングまで拡大された。
【8/21】Google Home、曲の呼び出しのレベルアップ
うろ覚えの曲を歌詞の一部、アルバムジャケットなどでも曲を呼び出せるようになった。
例えば「ロンドンの通りを横切って歩いている4人の男」などと問いかければビートルズのアルバム「アビイ・ロード」が選択される。
【8/21】Google Home、マルチルーム対応
マルチホーム機能を使うことで全ての部屋で同じ音楽を楽しめるようになった。部屋ごとに設置していくことを想定した流れと思われる。
【8/21】Google Home、Bluetoothの接続機能追加
Bluetooth Audio対応により、AndroidやiPhoneなどの端末内の音楽をストリーミング再生可能になった。
ただ、まだレスポンスがにぶいなど問題を報告するメディアもある。
【8/22】Google Home miniの噂
Google Homeの小型バージョンの噂が再燃。Amazon Echo Dotの対抗馬として、低価格かつ小型化されたものが出ると前々から噂されていたが、今回の噂は「今秋」発表と具体的だ。秋にGoogleが開催するハードウェアイベントにおいて、Google Pixel、Chromebookと合わせてGoogle Homeの小型版が発表されるのだという。
僕はこう思った:
Google Homeは後発として、Amazon Alexaよりも機能改善は積極的で一部機能は先行しています。あとは待望のGoogle Home Miniと、画面付きGoogle Home Show(?)が出ることを期待したいと思います。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。