壁や天井、パネルがスマートスピーカーに!オンキヨーがAIやIoT対応など新規事業分野「加振器による音声/音楽再生技術」を推進

音声や音楽再生の方法として、スピーカーユニットを利用することが一般的とされるが、振動を利用して音を出す「加振器」を用いる方法もある。

オンキヨー株式会社は、同社のOEM事業において、加振器を用いた高品質な音声/音楽再生を可能にする技術やノウハウを活用し、今後AIやIoT対応が進むと予想される家電や住宅用建材などの新規事業分野に向けたソリューションの提案を開始した。


スピーカーと加振器の音放射の違い

同社が開発した加振器ユニット

▼ 加振器ユニットの主なスペック

外形寸法 W 36㎜ × H 21㎜ × D 41㎜
総質量 66g
定格入力 5W
最大入力 10W
定格インピーダンス
最低共振周波数 FO 115Hz



昨今、AI機器の中でも特に音声認識に対応した製品が大きな注目を集めており、同社が2017年9月末発売予定であるスマートスピーカーをはじめ、家電や車でも音声認識に対応する製品の開発が進められている。


また、同社は、浴室で音楽を聴いたり、キッチンで音楽やTV放送を楽しんだり、あるいはインターフォンにおける音声など、住宅内のあらゆる場所で今後ますます「音」を活用するシーンが増えてくるであろう今後の展開に対し、防水性や気密性が必要な空間や、壁埋め込み、天井埋め込みなど、従来型スピーカーの搭載が外観上難しい環境下でも音を発生させる事が必要となっていくと予想している。



【2018年3月期 第1四半期決算ハイライト】より

このように今後拡大するAIやIoT対応の需要に向け、音楽再生用の加振器の研究開発にも長年携わり、ゲーム機器や楽器などへの採用実績がある同社は、加振器の開発および加振器取り付け場所における、あらゆる環境に適した最適化を行う技術やノウハウを活用した、高品質な音声/音楽再生を実現できるソリューションの提案を行い、家電や住宅産業など新事業分野への事業拡大を推進していくとのことだ。

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ロボスタ編集部

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