12月15日に公開される最新作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の関連グッズが、9月1日の深夜0時1分に情報解禁となった。
そのタイミングで、スフィロが3つのドロイド製品を同日より発売することを発表した。価格はオープン。既にAmazonやApple Store、大手量販店等で販売中だ。
・BB-8 アップイネーブルド ドロイド ウィズ トレーナー (予想価格:19,880円(税抜))
・BB-9E アップイネーブルド ドロイド ウィズ トレーナー (予想価格:19,880円(税抜))
9月1日、来日中の米国スフィロ社のJeff Wiencrot氏がプレス発表を行い、ドロイド製品の特徴を解説した。
■コンセプト動画(BB-8、R2-D2、BB-9E)
R2-D2 アップイネーブルド ドロイド
R2-D2はスターウォーズ・ファンならお馴染みのアストロメク ドロイド。精巧なドロイド製品の開発で定評のあるスフィロからの発売を心待ちにしていたり、今回の発表に胸を熱くしている読者も多いことだろう。
身長(全高)は17cmで、スマートフォン/タブレット用アプリで遠隔操作できる。R2-D2とスマホはBluetoothで接続、半径30m内で操縦可能だ。
動きはとても精巧で、移動時に二脚から三脚に移行する点や、よちよち歩きの細かな動きには要注目だ。また、LEDライトとスピーカーをR2-D2の本体に内蔵し、リアルな表現も実現している。
操作(操縦)は無料のアプリ「Star Wars App-Enabled Droid by Shero app」を使って行う(iPhone/Android用)。頭をぐるぐると動かしたり、前後左右に自由に移動できるほか、ブルブルと振動したり、コミカルな動作(映画のシーンよろしく豪快に倒れたりするので必見)などが、ボタンひとつで指示できるアニメーションボタンが用意されているので、初心者でも表現力豊かにR2-D2をコントロールできそうだ(詳細はいずれレビューで解説したい)。
■ 大胆な転倒も想定内
BB-8 アップイネーブルド ドロイド ウィズ トレーナー
BB-8は既にロボスタでも何回かレポートしているのでお馴染みの読者も多いだろう。可愛い仕草と球体の下半身を転がして迅速に移動する動きは映画に出てくるキャラクターそのものに感じるほど。
今回、本体に大きな変更に見られないが、「トレーナー」とセットで販売されることになった。「トレーナー」とはBB-8がそのままの位置で球体を転がして走る…ルームランナーやハムスターの回し車の言うとイメージできるだろうか。
■トレーナーの活用
残念ながら現時点では「トレーナー」だけの別売はない。しかし今後はトレーナーの単品販売も検討する可能性があるとのことなので、既にBB-8を持っている人はその時を待とう。
BB-9E アップイネーブルド ドロイド ウィズ トレーナー
「これは君が探していたドロイドではない…このドロイドが君を探しているのだ。新たなフォースの乱れが来た」
同社のプレスリリースにはこんなタグラインがおどる。
BB-8に似た、謎の黒いこのドロイドが気になっている読者も多いのではないだろうか。
このドロイドの名前は「BB-9E」。ファースト・オーダーのアストロメク ドロイドで、フォルムは可愛いが、どうやら好戦的で恐ろしい性格らしい。
BB-8と異なる点として、頭部のLEDが光ることに気付く。しかし、驚くことに頭部にはバッテリーを内蔵していないと言う。頭部には下半身の球体部から無線給電のように非接触で通電してLEDを点灯させていると言う。
BB-9Eにも新開発の「トレーナー」が同梱され、トレーナーの上を走ることができる。
AR機能で宇宙船の中を探索できる新機能なども
3つのドロイドに共通の機能がいくつかある。
操作するアプリが共通
ひとつはまず、操作するスマートフォン/タブレット・アプリが共通であること。
無料のアプリ「Star Wars App-Enabled Droid by Shero app」(iPhone/Android用)をダウンロードして、Bluetoothで接続可能なドロイドを選択して操縦できる。
ホログラフィック・シュミレーション(AR)
次にAR(拡張現実)機能(ホログラフィック・シュミレーション)で宇宙船内の探索ができること。スマートフォンやタブレットの画面にそれぞれのドロイドの視点からの宇宙船内の景色が現れ、その中を移動することができる。
BB-8とBB-9Eなら移動はトレーナー上でOK。
ちなみにドロイドによって探索できる宇宙船が決まっていて、R2-D2ならミレニアムファルコンの中を移動できる。
一緒に映画をみよう」(WATCH WITH ME)
「BB-8 by スフィロ」には「一緒に映画をみよう」(WATCH WITH ME)という機能がある。「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」や「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のDVD(BD)やムービー動画をBB-8と一緒に鑑賞すると、シーンに合わせてBB-8が声や動きでリアクションする機能。
同様の機能がR2-D2やBB-9Eにも搭載されている。しかも、3つのドロイドが異なるリアクションをすることが多いということなので、3つのドロイドと一緒に鑑賞してみたい。ちなみにこれから更に対応するスターウォーズ作品は増やしていく予定だ。
ドロイド同士が交信したり、ドロイドの方から近寄ってくる(予定)
BB-8と同様に、自律的に移動してパトロールするモードを装備している。今後はドロイド同士が交信する機能を搭載する予定だ。また、本体に内蔵しているセンサーが人の気配を感じると近付く機能なども盛り込まれる予定だ。それによって、ユーザーが部屋に入ってきたことを検知したらドロイドの方から近付いてくることが実現するだろう(2017年秋を予定)。この機能の実装はとても楽しみだ。
3つのドロイド新製品を概要だけ紹介したが、さらに詳しいレビューを今後行っていく予定なのでお楽しみに!!
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神崎 洋治神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。