子ども用スキル、Echo Show用スキル、報酬プログラムなどAmazon Alexa Skill開発環境の整備が急ピッチで進む

Amazon Alexaスキルが海外では20,000を超えているのは、Echoデバイスの普及もさることながら、スキル開発環境が充実していることも要因だと考えられる。その開発環境がこのところ更にペースを上げて改善してきているのでその概要を紹介したい。


Alexa Skill開発環境が進化中!


Echo Show Alexa Skills

8月23日、画面付きの「Echo Show」のスキル開発に関する注意点が発表された。ボリューム、タッチスクリーン入力GUI、人間が読みやすい文字、著作権などについてスキル審査上の注意が示された。



子ども向けスキル「Alexa Kid Skill」

8月31日、子供向けAlexa Skillが登場した。セサミストリートスキル、スポンジボブスキル、動物鳴き声クイズなど13歳未満の子供向けスキルがリリースされた。子供向けスキルを初めて使う時は、両親がAlexaアプリで承認する必要がある。


それに伴って(大人が)子ども用スキルを開発する環境の提供や整備も始まっている。


Alexa Skill Management API

9月5日、「Alexa Skill Management API」(SMAPI)が発表された。Alexaスキルと関連リソースをプログラムで管理・テストできるAPIのセットだ。


Alexa Skills Kit Command-line Interface

9月5日、「Alexa Skills Kit Command-line Interface」(ASK CLI)が発表された。ユーザーが発行するためのAlexaスキルの作成、更新、テスト、提出を可能にするコマンドラインアプリケーション。



Skill Events in Alexa Skills

9月5日、新機能「Skill Events in Alexa Skills」が発表された。スキルイベントは開発者がセッション外イベントを使ってパーソナライズした音声体験を構築できるようにするもの。



List Events and Two–Way Sync with Alexa Lists

9月7日、「List Events and Two–Way Sync with Alexa Lists」が発表された。今回、リストイベントがサポートされ、Alexaのリストにアイテムを追加したり削除したりすると、スキルに通知することができるようになった。



Export Amazon Lex Bot Schema to Alexa Skill

9月7日、Amazon LexBotスキームをAlexa Skill向けにエクスポート可能になった。Amazon Lexは、音声とテキストを使用して任意のアプリケーションに会話型の対話を構築するサービス。これによりAlexaスキルの作成プロセスを簡素化できるようになった。


Alexa Skillを作ればご褒美が! (報酬プログラム)


Rewards for Alexa Skill Builders






Alexaスキル開発者向けの報酬プログラムとして、9月中にスキルを公開すると、限定版のAlexaデベロッパーソックスがもらえる。さらに最初の30日間で100人のユニークユーザーがそのスキルを使用した場合は、限定版デザインのEcho Dotがもらえる。すべてのスキルタイプが対象となる。


サイト上では過去のご褒美も紹介されているが、昔のほうが豪華だった気もする。


僕はこう思った:

子供でもスキルを作れるビジュアルプログラミング環境も欲しいな〜。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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