中国のコミュニケーションロボット「Sanbot」シリーズ、3機種を一挙ご紹介。日本でも売れる?
国内、海外問わず、様々なコミュニケーションロボットが発表されている。それはカオスマップを見て頂くと、一目瞭然だろう。そんな中、今回は中国「Qihan Technology」が開発するコミュニケーションロボット「Sanbot」シリーズを3機種まとめてご紹介していきたい。
Sanbot Elf
まず移動可能なコミュニケーションロボット「Sanbot Elf」。サイズは90cm、19kgと少し大きめの人型で、主にビジネスユースを想定している設計のロボットだ。
顔部分には3Dカメラ、HDカメラ、HDプロジェクター、LEDなどが搭載され、胴体胸部にもHDタッチスクリーンを搭載する。ボディにはタッチセンサーや、赤外線センサーなどが60以上も装備されているという。足部分は二足歩行ではなく小型フリーホイールを使った仕組みで360度方向に移動可能だ。腕は翼のようなデザインとなっている。
10.1インチのタッチスクリーンはビジネス利用でも使い勝手は良さそうだ。また、このSanbotの見た目の特徴として、身体や腕に埋め込まれたLEDがアニメーションのように動く仕組みが組み込まれていることがあげられる。
Sanbot Nano
続いてSanbot Nano。こちらは家庭向けを想定したロボット。サイズは身長84cm、重さ19kgとSanbot Elfより若干小型になっている。2017年10月より発売予定で、価格は2,800ドルという。
顔部分にHDタッチスクリーン、3Dカメラ、HDカメラ、LEDを搭載し、胸の部分にはスクリーンを搭載しない点がSanbot Elfとの大きな違いとなっている。またセンサーは身体の中に50以上搭載している。腕が翼のような形状なのはSanbot Elf同様だ。
Sanbot Nanoの最大の特徴はAmazon Alexaを搭載している点にある。「Hi Sanbot」と話しかけた後でAlexaと同じ使い方ができるという。多様なスキル、対応IoTデバイスなどを考えると、Alexaを搭載する方がユーザーの利便性が高いという判断になったのだろうか。
Sanbot King Kong
続いてSanbotシリーズで最も本格的なロボットがこちらの「Sanbot King Kong」。ビジネスユースを想定したロボットで、具体的には受付、通訳、案内、配達などの業界向けに設計されているという。サイズは身長145cm、重さ100kgとシリーズの中ではもっとも大きい。
見た目は人型で足の部分が車輪という仕組みはSanbotシリーズの特徴だが、「Sanbot King Kong」は4輪タイプに強化されている。また腕部分は翼のような形ではなく、人間の腕のような構造となっている点が他のSanbotとは違うところだ。
最大75kgの荷物を牽引させたり、マルチメディア向けスクリーンを背中や胸に追加することも想定されており、商用利用向けカスタムが想定されているのが興味深い。
僕はこう思った:
日本語対応され、技適その他日本の法律に準拠されていれば、売れそうな気はしますよね。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。