ソフトバンクロボティクス株式会社とソフトバンク株式会社は、人型ロボット「Pepper」をはじめ、さまざまなロボットの活用事例や最新の取り組みについて紹介する「SoftBank Robot World 2017」を、2017年11月21・22日の2日間に渡って、ベルサール汐留で開催することを発表した。
これは過去数回行われてきた「Pepper World」が進化したもの。Pepper Worldは文字通りPepperの事例のみを扱うイベントだったが、今回のイベントはソフトバンクが関与しているロボットの活用事例などが紹介されるものだ。
特に注目となるのは、ボストン・ダイナミクスのロボットだろう。今年6月に「ソフトバンクが買収合意」との発表が行われた同社からは、キリンのような首をもつ「SpotMini」が登場する。
7月に行われたソフトバンクワールドの基調講演にも登壇した、ボストン・ダイナミクス CEOのMarc Raibert氏が今回のソフトバンクロボットワールドでも登壇をする。今回公式サイトにて公開されているSpotMiniが、白を基調としたスタイリッシュな見た目になっているのも気になる。
企業での活用を視野に入れて「見た目を整えた」のだろうか。SpotMiniの企業への導入を推進していくのだとしたら、ここで大きな発表が行われることだろう。
また、同じく7月のソフトバンクワールドで基調講演に登壇したBrain CorporationのCEO・Eugene Izhikevich氏も、このソフトバンクロボットワールドに基調講演で登壇する。Brain Corporationは、機械の頭脳化を進める会社だ。また、こちらの記事でも紹介したように、128億円という大型調達を行っており、それをソフトバンクのファンドが主導したようだ。
これまでソフトバンクがロボット化を推し進めてきたのは、Pepperによる「コミュニケーション」というインターフェースだった。しかし、それが今回のソフトバンクロボットワールドを機に、フィジカルな実労働の部分にまで拡大していく。
今回のイベントでは、ソフトバンクの、ロボット分野に対する本気を垣間見ることができるだろう。
基調講演には、ソフトバンク株式会社 代表取締役副社長 兼 COO 今井康之氏、ソフトバンクロボティクス株式会社 代表取締役社長 冨澤文秀氏も登壇することが発表されている。事前登録は本日より、SoftBank Robot World 2017の特設ページより可能だ。
なお、2日目となる11月22日には、「Pepper App Challenge 2017 Autumn」の決勝大会も行われる。こちらは現在作品の応募が可能である。