ヤフー、スマートロボティクスのロボットを活用した「民泊物件でのロボット活用」の実証実験を開始
2017年10月3日
By ロボスタ編集部
株式会社スマートロボティクスとヤフー株式会社は、スマートロボティクスが開発した民泊用IoTロボット「PAKKUN」と、Yahoo! JAPANが提供する企業向けのIoTプラットフォーム「myThings Developers」を活用した、民泊物件でのロボット活用の実証実験を10月19日より開始することを発表した。
住宅宿泊事業法(通称、民泊新法)が今年6月に成立し来年施行されることを機に、今後、民泊市場は急速な拡大が見込まれている。また、民泊新法では、住宅宿泊事業者(通称、民泊ホスト)に宿泊者の安全確保や、周辺住民への騒音の配慮などが求められることが明文化され、民泊ホストの運営上の課題が明確になった。
スマートロボティクスでは、これらの課題を解決しホスト・ゲスト双方の利便性向上を目指すため、民泊用IoTロボット「PAKKUN」を開発し、さらに「myThings Developers」を活用することで様々なWebサービスと連携した機能の提供を実現している。
民泊用IoTロボット「PAKKUN」
ヤフーの発表によれば、今回の実証実験では以下の機能を検証するという。
●「Yahoo!天気」「Yahoo!防災速報」チャンネルを活用したゲストへの天気・防災情報提供
●消耗品の減少感知と、「LOHACO」チャンネルを活用した消耗品のカートへの自動追加機能
●「NETATMO」チャンネルを活用した音量検知による騒音への注意喚起
●家電モニタリング+ホスト側での制御機能
●ホストとゲストのコミュニケーションを補助する英語→日本語翻訳機能
●消耗品の減少感知と、「LOHACO」チャンネルを活用した消耗品のカートへの自動追加機能
●「NETATMO」チャンネルを活用した音量検知による騒音への注意喚起
●家電モニタリング+ホスト側での制御機能
●ホストとゲストのコミュニケーションを補助する英語→日本語翻訳機能
実証実験は12月末頃までを予定。実証実験後、得られたデータをもとに「PAKKUN」にバージョンアップを施し、年明けよりプレ販売を行うという。そして、以下の機能も実装した上で、2018年春頃に一般の民泊ホストへの販売を本格的に開始する予定だ。
●ロボット型コンシェルジュによる自動チェックインと宿泊台帳記帳機能
●スマートロボティクス社製のスマートロックによる鍵の遠隔受け渡し機能
●スマートロボティクス社製のスマートロックによる鍵の遠隔受け渡し機能
スマートロボティクスとYahoo! JAPANは、「民泊のゲスト・ホストが抱える課題に対し、テクノロジーの力を最大限活用したソリューションの提供を目指していきます」と抱負を語っている。
今回のIoTロボット「PAKKUN」は、CEATEC JAPAN 2017でも展示が行われている。