KDDI株式会社は、2017年9月7日から9月8日の2日間、全国の15歳~69歳の男女1,000名を対象に「日本人の音声操作に対する意識調査2017」を実施し、日本人の音声操作に対する意識調査結果をまとめた。
人間の話した声をコンピューターに認識させる音声認識の技術は、従来からパソコンやスマートフォンの文字入力、カーナビゲーション等に利用されていたが、近年では、AI (人工知能) 技術の向上により、話しかけるだけでインターネット検索や、家電の操作ができる音声認識スピーカーが登場している。
このような状況に、音声操作に対して世の中の興味・関心は高まっており、可能性もますます広がりを見せている。
同社では、このような状況の中で、音声操作の利用に関する現状や、人々が今後、音声操作にどんな進化を期待しているかを明らかにするため、調査結果をまとめたとのこと。
調査項目について
【1】入力による情報検索について
【2】人前での音声検索について
【3】人前でのハンズフリー通話について
【4】音声操作をする場所について
【5】自宅で行うことがある音声操作について
【6】家電などの音声操作のニーズについて
■「音声アシスタント」に期待する進化・期待しない進化
【1】検索結果を文字情報で読むことについて
【2】音声アシスタントに期待する進化について
【3】音声アシスタントの師匠に? AIが会話のセンスを学ぶべき人について
【4】AIに言われたくないことについて
【5】音声アシスタントに搭載して欲しいボイスについて
【6】音声アシスタントを搭載した機器やロボットに任せたい役割について
おもな調査結果
入力による情報検索について
調査によると、半数近くの人が「文字入力による情報検索は面倒だ」と回答。特に30代以上の女性は半数以上が「面倒」と答えている。
人前での音声検索について
外出先など、人前で、音声検索をするのは「恥ずかしい」と思う人は、7割を超えた。「人前での音声検索は恥ずかしい」と思う人は約7割という結果になり、日本人には音声を使っての操作に抵抗があることが分かった。
家電などの音声操作のニーズについて
外出先で周囲に人がいても、自宅の家電などを音声操作したい人は、約5人に1人であるのに対し、外出先で周囲に人がいないなら、自宅の家電などを音声操作したい人は、3人に1人の割合に増加。他人に聞かれる恥ずかしさがなければ、やってみたいという人もいることが分かった。
【人前での音声検索についての結果】がある一方で、家電などの音声操作のニーズは一定数あるといえる。
「音声アシスタント」に期待する進化・期待しない進化
音声アシスタントに期待する進化については「外国語の会話に対応 (翻訳など)」(47.2%) がトップであり、住地別にみると「標準語以外 (方言) の会話に対応」を希望する割合は大阪府在住の人では37.3%となっている。
対して、音声アシスタントが進化しても、「こんなことは言われたくない」と思うセリフは”聞いていることに答えない”、つまり日常によくある「余計なひとこと」。具体的には、トップ3が「何回同じことを聞くのですか?」「教えたらあなたのためにはなりません」「滑舌が悪くて聞き取れません」となった。
また、【音声アシスタントを搭載した機器やロボットに任せたい役割について】の回答は「ガードマン (空き巣・泥棒対策)」、「サイバーセキュリティ担当 (インターネットのセキュリティ対策)」、「ハウスキーパー (家事支援)」の順となったが、年代・性別別に見た場合、ワーキングママは「ハウスキーパー」を、60代は「ホームドクター」「ケアマネージャー」を期待。10代は「ガードマン」「家庭教師」「家計アドバイザー」「セラピスト」を期待しているとの結果となった。
【1】半数近くが「文字入力による情報検索は面倒だ」と実感。
【2】「人前での音声検索は恥ずかしい」が7割超。
30代女性の8割強が「人前で音声検索は恥ずかしい」と回答。
50代男性の4割は人前でも平気と回答。
【3】女性の7割強が「人前でハンズフリー通話は恥ずかしい」と回答。
60代男性の4割半は気にしないと回答。
【4】音声操作の利用場所は自宅 (30.4%) が外出先 (22.1%) を上回る。
「自宅で音声操作」10代では40%が利用、50代では19%
「外出先で音声操作」10代では30%が利用、50代では14%で、音声操作に世代差。
【5】自宅で行う音声操作「インターネット検索」(14.2%) が最も高い。
「SNS投稿」、「AIとの会話」、「家電などの操作」も利用。
【6】家電などの音声操作ニーズ、4割が「自宅では周囲に人がいなければ音声操作を利用したい」
■「音声アシスタント」に期待する進化・期待しない進化
【1】検索結果を文字情報で読むことについて、「面倒」が3割強、「人に聞くほうが楽」が4割弱。
20代男性の4割強が検索より自然な会話から情報を知りたいと回答。
【2】音声アシスタントに期待する進化について
「外国語の会話に対応」(47.2%) が半数近くに。
「なんでやねん!」関西弁のツッコミも必須アイテムの可能性。大阪人の4割近くが「方言での会話」を期待。
10代が音声アシスタントに求める進化は、「私の好みを学習して」「忖度して」「聞き上手になって」
【3】音声アシスタントが会話のセンスを学ぶべき人
「マツコさん」が「タモリさん」「さんまさん」を抑えて1位。
【4】音声アシスタントが本物の人間のように進化したとしても言われたくないセリフは”聞いていることに答えない”こと。
聞きたくないセリフのトップ3は「何回同じことを聞くのですか?」「教えたらあなたのためになりません」「滑舌が悪くて聞き取れません」
【5】音声アシスタントに搭載して欲しいボイス、男性有名人1位「福山雅治さん」、女性有名人1位「新垣結衣さん」、アニメキャラクターは「ドラえもん」が突出。
こんな声で朝起こして欲しい! 女性が選ぶ男性有名人1位「福山雅治さん」2位「竹内涼真さん」、男性が選ぶ女性有名人の1位は「新垣結衣さん」、2位に「壇蜜さん」
【6】将来、音声アシスタントを搭載した機器やロボットに任せたい役割
ワーキングママは「ハウスキーパー」を、60代は「ホームドクター」「ケアマネージャー」を期待。
10代は「ガードマン」「家庭教師」「家計アドバイザー」「セラピスト」を期待。
※KDDIのホームページでは更に詳しく、各質問ごとに調査結果を見ることができる
調査概要と回答者プロフィール
調査対象 | 5歳~69歳の男女 (ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員が母集団) |
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調査期間 | 2017年9月7日~9月8日 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査地域 | 全国 |
有効回答数 | 1,000件 (有効回答から、男女・世代別がほぼ均等になるように抽出) (内訳) 男性500名 (10代・20代・30代・40代 各83名、50代・60代 各84名) 女性500名 (10代・20代・30代・40代 各83名、50代・60代 各84名) |
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