「Amazon Echo」ファミリーのAmazonレビュー評価まとめ (2017年10月)

AmazonのAI音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」を搭載したAmazon Echoファミリー。先日、ラインナップが一新されてますます選ぶのが難しくなってきている中、Amazonのカスタマーレビューの状況を踏まえて選ぶ人も多いと思われ、現時点での評価をまとめてみた。

以下、基本的に製品発表順で掲載、また米国Amazon.comの2017年10月11日時点でのレビュー結果だ。




Echo (1st Generation)





まずEcho第一世代。これがEchoファミリーの元祖であり、スタンダードのEchoデバイスだ。なお、現在は第二世代が発表されているので現在は購入出来ない。

販売期間が最も長いこともあり、レビュー数も75,000超と最も多い。★の平均は4.4、最高評価は69%、最低評価は5%とEchoファミリー全体の中で最も高い評価だった。

概ね利便性が高いと評価されている状況だ。低評価のレビューは、保証期間が1年で短いことがあげられている程度だ。





Echo Dot (2nd Generation)





続いて第二世代のEcho Dot。Echoのスピーカー部分を小型化して、外部スピーカーを利用できるオーディオジャックを搭載したもの。価格は44.99ドルとお手頃価格で現在Echoファミリーの中でも売れ筋モデルだ。

レビュー数もEchoについで多く5万件を超える。★の平均は4.3、最高評価は67%、最低評価は7%。Echo第一世代に比べて若干だが評価が下がっている。

レビューを見てみるとEchoよりもEcho Dot+スピーカーの組み合わせが良いという評価が目立つ。低い評価のレビューは、セキュリティ面の不安、音量が足りないなどの意見があった。





Amazon Tap





Amazon Tapは「Amazon Echoファミリー」ではない。しかしAlexa搭載しておりEchoファミリーのように使えるデバイスだ。バッテリー内蔵のBluetoothスピーカーであり、タップボタンを使った音声制御などEchoファミリーにはない特徴がある。現在特別価格として129.99ドルから79.99ドルへ値下げされた状態だ。Echoより安く、バッテリーが内蔵されているので使い方によってはお得なデバイスだ。

レビュー数は7,800程度とEchoに比べると1/10の少なさだ。★の平均は4.2、最高評価は62%、最低評価は8%。Echo第一世代、Echo Dot第二世代に比べて評価が下がっている。といっても大幅に低いわけでもない。

レビューを見てみると持ち運べるEchoとして評価されている。低い評価のレビューは、音質が悪い、無線LAN周りの不安定さなどがあげられていた。


外部リンク
Amazon / Amazon Tap




Echo Look





カメラ搭載でファッションチェックができるEchoファミリーの中でも異色のデバイスがEcho Lookだ。価格は199.99ドルと現時点ではEcho Showと同じ価格。画面がないことを考えると高い印象がある。また、いまだ招待のあった人しか購入出来ない状態で、普通には手に入れることができない。

そのせいか、既に販売中にも関わらずレビューは1件もされていない状態だ。


外部リンク
Amazon / Echo Look




Echo Show





続いてタッチディスプレイ搭載のEcho Show。2017年5月10日発表から半年たたずに価格は229.99ドルから199.99ドルへ値下げされている。期間限定価格とのことだが、YouTubeが見れなくなったことで販売に悪影響が出たため値下げされたという噂もある。

レビュー数は3,000程度で、発表から半年経たない新デバイスとしてはレビューが多い状況だ。★の平均は4.0、最高評価は55%、最低評価は9%。レビューされたEchoファミリーの中では最も低評価となっている。

レビューを見てみると、ディスプレイ付きにより映像コンテンツが楽しめるようになった最高のEchoだと絶賛されている。一方、低い評価のレビューの多くはYouTubeが見れなくなったことを理由に挙げている。YouTubeを見るために使っていた人からの評価を大きく落としたのは間違いなさそうだ。逆に再びYouTubeが見れるように改善されれば最も人気の高いEchoになる可能性も十分にある。今後に期待したい。


外部リンク
Amazon / Echo Show




Echo (2nd Generation)





これが今後の主力デバイスとなるEcho第二世代。小型化しつつDolbyサウンドをサポートし、価格は99.99ドル〜119.99ドルと第一世代に比べて低価格化になった。さらに表面素材が6種類から選べるなどよりインテリアに合わせた選択が可能になったのもポイントが高い。発売は10月31日〜11月8日となっている。

現時点では未発売のためレビューはない状態。しかし、基本的に最も評価の高かったEcho第一世代のコンセプトを引き継ぎながら、完全に新作として作られた第二世代は、ファミリー最高の評価が期待できるだろう。





Echo Plus





Echo第一世代をベースに付加価値を付けた形で登場したEcho Plus。見た目はほとんどEcho第一世代だが、スマートホームデバイス簡単セットアップ用ハブの内蔵、Dolbyサウンドのサポート、新色追加などがPlusの特徴だ。価格は149.99ドルで、発売日は10月31日予定。

現時点で未発売のためレビューされていないが、評価の高かったEcho第一世代をブラッシュアップさせたものであり、安定して高い評価が得られると予想する。


外部リンク
Amazon / Echo Plus




Echo Spot





新ラインナップで最も注目なのがこの丸型2.5インチ小型ディスプレイ搭載のEcho Spot。価格は129.99ドルと同じ画面付きのEcho Showよりも低価格な設定だ。発売予定は12月19日と最も遅い。

未発売のためレビューはないが、このデバイスについては類似デバイスがないため、レビュー結果予想は難しい。画面付きのDotといった位置付けのデバイスとして受け入れられるのか、画面が小さく実用的ではないと否定されるのか。これもEcho Spot向けのスキルがどこまで充実するかにもかかってくるように思われる。


外部リンク
Amazon / Echo Spot


僕はこう思った:

まだ販売されていない新Echoラインナップのレビュー、販売後引き続きウオッチしていきたいと思います。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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