Yandex、ロシア語の音声AIアシスタント「Alice」を正式リリース

ロシアの検索サービス最大手企業のYandexが、ロシア現地時間10月10日に音声AIアシスタント「Alice」をリリースした。以前からベータ版ではリリースされていたが、今回正式リリースされた形だ。



Yandexはロシアで有名な検索エンジン・ポータルサイトで、ロシア語検索ではGoogleよりも精度の高いサービスを提供している。


ロシア語ユーザのニーズに対応するため、Aliceの開発には同サービスを利用する月間5,000万人以上が生み出す大量のデータと高度な機械学習を用いたという。


Aliceはロシア語で自然会話による意図を解釈する。自然なロシア語で話しかけると、天気・ニュース・音楽・グルメなど必要な情報を女性の声で返答してくれる。ウェイクワードは「こんにちは、アリス」だ。


以下のYouTubeではスマートフォンでAliceを利用している様子を見ることが出来る。



ロシア語は文法などの複雑さにより音声認識は特に困難と言われていたが、今回YandexによるSpeechKitでの音声認識と音声合成機能が利用された。SpeechKitは非常に高い精度でのロシア語音声認識を行い、人間レベルの精度で音声を理解可能だそうだ。音声合成技術はニュートラルネットワークなど複数の機械学習手法を利用し、自然な音声を合成する。


AliceはiOS/Android用のYandex検索アプリケーションで利用可能。Windowsでもβ版をインストール可能だ。



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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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